くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

Bio-Ossセミナーに参加いたしました

2013年07月04日 | 外部セミナー

6月23日に東京で開催されたBio-Ossセミナーに院長の市丸が参加しました。

 ミラノ大学歯学部 口腔外科・インプラント学科 学科長のカルロ・マイオラーナ教授を講師に迎え、バイオオス/バイオガイドセミナーが行われました。

 

 インプラント治療を行うときに、骨造成、すなわち骨をどのようにして作るかの講演でした。

 骨を作るには、正確な診査診断に基づいて、手術法の選択、使用する材料の選択が大切です。たとえば、骨がほとんどなくなってしまった症例では、まず骨造成を人工骨、自家骨、とチタンの裏打ちがあるテフロン膜を使って、まず骨を作ります。それから、6か月ほど待って、インプラントを入れることになります。

一方、骨の一部が足りないような症例では、人工骨とコラーゲン膜を使って、インプラントを入れると同時に骨を作ります。

 現在は、骨を作る技術が進歩したために、骨がないからインプラントができない、といった悩みはほとんどなくなりました。また、骨を必要なところに作る技術を持っていれば、前歯のインプラント治療において、天然の歯と区別がつかないほどの美しい仕上がりになります。

 今回の講演に出てきたような手法は、当院でも積極的に使っていますので、知識の確認や整理に非常に役に立ちました。また、日ごろの治療について、マイオラーナ教授と直接ディスカッションできたことが有意義でした。

 しかし、日本で行われているインプラント治療は、国際基準とずれているところが多々あり、危なっかしく感じることも多々あります。科学的根拠のない治療法を受けて、御苦労されている患者様も見かけることもあります。非常に残念なことです。

 

 当院の治療が、高い評価を受けている理由は、常に科学的にエビデンスのある治療を導入しているところにあります。情報の取捨選択を客観的に行い、最先端の治療と、流行りの治療を明確に区別して選択していくことが大切なのです。

 今後も、国際基準に従った高いレベルのインプラント治療を行っていきます。新たにインプラント治療を考えられている方はもちろん、既にインプラント治療を受けられた方もお気軽にご相談ください。

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県鳥栖市)

TEL:0940-81-5410    院長 市丸 英二

 


九州大学 再生歯科・インプラント研究会に参加いたしました

2013年07月04日 | 外部セミナー

6月13日(木)、九州大学にて再生歯科・インプラント研究会が行われ、院長の市丸と副院長の山口が参加しました。

今回の講師は、東京歯科大学臨床教授の小宮山彌太郎先生でした。

小宮山先生は、日本にインプラント治療を導入したパイオニアであり、世界で初めてインプラント治療を始めたブローネンマルク先生のお弟子さんでもあります。

 

講演は、インプラント治療における、正確な力学的コントロールや精密性に重点をおいた内容でした。

 また、最近の日本におけるインプラント治療について、“医の倫理”を逸脱した治療が散見されること、それが、インプラント治療の信頼のみならず、歯科医療そのものの信頼を失っていることをご講演されました。

 例えば、2007年、神奈川でインプラント治療の死亡事故がありました。十分な術前処置も施されることなく、初診から僅か4日目にインプラント手術が行われたそうです。あまりにも、患者様が不憫でなりません。

 加えて、“1日でインプラントができる”とか、“インプラント専門医”を標榜しているけれど、実は自称“専門医”であるなどの例は、いわゆる詐欺行為であるとご講演されました。

 インプラント治療は、歯がなくなったときに非常に有効な治療です。一方で、一部の“医の倫理”を逸脱した非常識な歯科医師によって、患者様が多大な被害を受けられている悲しい現実があります。

インプラント治療のためには、歯周治療の予防と治療を完了させるなどの、十分な前準備が必要です。

 

今回の講演は“医療は患者幸福のためにある”を、常に第一に、行動するべきである。このことを、改めて知らしめられるものでした。

 当院は、“口腔健康を通して地域住民の社会福祉に貢献する”といった、基本理念を開院した2000年から実践しております。今後も、患者様の幸福のために、尽力させていただくことをお約束します。

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)

 TEL:0952-81-5410    院長 市丸 英二