お正月休みが終わって今日からやっと、、、やっとお仕事が始まりました。
うちの店はねえ、、、昔っからなんだけど、七草までお休みさせてもらっているんですよ。
今の時代にこんなに休んでいる商店、企業なんて無いと思いますが、、、すみません。。。
で、今日8日から営業ですが、待っていたかのように(実際にお待たせいたしました、ゴメンナサイ)オイル交換やバッテリー交換、故障・事故のお客様が来店下さりました。
そのたくさんのお客様の中のお一方のオイル交換をしたのですが、、、
お客様のバイクは 50cc空冷4サイクルインジェクションスクーター です。
「数日前からエンジンの音が変な音がするんです???」と、お客様が。
実際にエンジン音を耳を澄まして聞いてみると、正常なエンジン音とは違って微かに異音が聞こえてきます。
お客様はこの異音に気が付いてとりあえずエンジンオイルの交換に来店下さいました。
この異音の原因を探るべく少し点検をしながら進めていったのですが、、、
エンジンオイルは入ってる⇒⇒⇒入ってる、、、けど???
オイル量が多いです。???何故???
今度はお客様に問診です。「このスクーターの使い方はどんな感じ???」と、自分。
「2~3kmの近い距離の往復です。」と、お客様。
とりあえずこの問診だけでオイル量が多くなった原因が推測が出来ました。
なんで?オイルが多くなったか?増えたかっていうと、、、
冷間始動時の空燃費は非常に濃い混合気でエンジンを始動、走行いたします。
エンジン温度が上がれば通常の空燃費に自動制御されて走行するようになるのですが、その前に目的地まで走行してしまいエンジンを停止してしまうのでしょう。
冷間時の濃い混合気でエンジンが回転している時って、燃焼室に噴射されたガソリンがすべて燃焼・爆発して排気ガスになる訳ではなく、燃焼室の隅の方では未燃焼のガソリンが残っていて、そのガソリンがピストンの間を吹き抜けてエンジンの中に微量だけど溜まってしまうんだそうです。
でも、その後エンジンがチンチンに熱くなるまで走行をしていただければ、このエンジンに溜まったガソリンは蒸発して無くなるのですが、そこまで走る事無くエンジン停止!それを毎日繰り返していると、エンジンオイルが増量してしまいます。
実際にこのお客様のスクーターのオイルレベルはFULLゲージより15mmほど多くなっていました。
オイルを抜いてみると1000cc以上はあろうか?というほどの量が出てきました。
このスクーター、オイル交換時の量が700ccです。
で、出てきた量が1000cc以上とすると、ガソリンが300cc以上も水増し(ガソリン増し)していた事になります。
昔?のスクーターでしたらねえ、2サイクルだったのでオイルタンクのオイルを切らさなければそんなにエンジンが壊れる事もなかったんですが、現代のスクーターはすべてが4サイクルになってしまいました。
4サイクルエンジンオイルの管理次第では壊れてしまう事もありますねえ。
700ccのオイルが1000cc以上に!こんなにガソリンで薄めたエンジンオイルではエンジンの保護が出来ません!
エンジンオイルってエンジンの中でいろんな役目をしているんですが、
1 潤滑作用
2 密封作用
3 冷却作用
4 清浄作用
5 防錆作用
などがあります。
で、薄まったオイルではもっとも重要な 潤滑 が出来ない!って事になります。
潤滑が出来ない⇒⇒⇒エンジン内部品が異常な摩耗、傷になる。
そうなると、異音が出る。
現状、このお客様のスクーターは今までの説明の様になっていると思われます。
今はまだ異音が発生しているだけ?ではありますが、この先はもっと不調を訴えて走行が出来なくなる事も十分に考えられます。
今回はとりあえずオイル交換をしてお帰りになりましたが。。。
という、オイル交換でした。
昔みたいな2サイクルだったらオイルが入っていればとりあえず壊れなかったんだけど、今は4サイクルです。
そのバイクに乗っている方がオイル管理をしないといけません。
交換時期も重要だけど、交換時期までの間のコマメな点検も重要です。
オイルが入っている?減っている?増えている?色が変???などなど。
バイクの乗り方によってはこの様な事に稀になる事もあります。
それを点検・管理で防げるんだけどね。
老メカいしだのつぶやきでした。
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