一昨日はプラグを交換したらエンジンの不調が直りました! って記事を書きましたが。。。
プラグってエンジンがパワーを出す為にガソリンを爆発!燃焼させる為の大事な部品です。
プラグは先端に電極と呼ばれる部分があり、この電極に火花を飛ばしてガソリンに引火、爆発させるんです。
火花はエンジンのサイクルのちょうど良い所(圧縮上死点の少し手前で)でパチッ!と飛ばします。
バイクのエンジンの場合、たとえばエンジン回転が5000回転していた場合、プラグの火花は1分間に5000回もパチパチ正確に飛んでいます。(スポーツエンジンで15000rpmでしたら15000回/分も!)
火花がパチパチ飛ぶと、電極の金属は徐々に消耗してスパークギャップは広くなり形は崩れてしまい、正確な火花が飛ばなくなってしまいます。
長期間の使用でカーボンが堆積する場合もあります(エンジンの調子で違いますが)。
なので定期的に交換をしなくてはいけない部品なのですが。。。
小中排気量車の場合、2000年ぐらいを境に2サイクルから4サイクルにエンジン形式が変わってきました。
2サイクル時代ですと、エンジンの潤滑オイルはガソリンに少し混ぜて燃焼させていましたので、マフラーからケムリを吐いていましたよね。
オイルも燃やしていたのでケムリが出ていましたが、燃焼室にもカーボンが堆積したりし易かったです。
なのでプラグも頻繁に、定期的に交換していて、お客様もそれを理解してくれる方が多かったですね。
ですが、今は4サイクルエンジンの時代です。
しかも環境に優しいエンジンの排気ガスじゃないといけない時代です。
環境に優しい排気ガスにする為に、ガソリンは電子制御で適切な噴射をしてキレイな燃焼、キレイな排気ガスにしています。
ですので以前よりはプラグのトラブルは非常に減っています。
今の時代、トラブルが無くなってきたので、プラグはメンテナンスフリーだと勘違いされてきている様に老メカは思います。
でもプラグってそんなに昔から変わっていませんよ。(イリジウムや白金の電極のプラグが登場していますが、、、)
先に書いた通り、火花が飛んで電極が消耗するのは変わりません。
ですので、定期的に交換をいたしましょう。
一昨日のXR650Rのプラグトラブルは、、、
XR650Rのキャブレターは大口径強制開閉キャブで、冷間時の始動はバタフライ式のチョークバルブを使い、空気を遮断して空燃費を濃くします。
非常に濃いガソリンでのキック始動をいたしますが、キックのタイミングや弱いキックで始動をミスってしまうと、、、
プラグがカブってしまい、火花が飛ばない、飛び難い、強い火花が飛ばない、、、などの症状になり、エンジンの不調や不動になってしまいます。
なので今回のXR650Rの不調は、、、強い火花が飛びにくくて、アクセルを開けてパワーが欲しい時の爆発の圧力に負けてしまって、ノッキングを起こしていたようです。
この様な症状のときは、一番最初にプラグ交換!です。
プラグはメンテナンスフリーではありません。
距離を走れば消耗いたしますし、突然病気にもなるし、突然死もします。
新品に交換してまだ***kmしか使っていないから大丈夫!なんてのはまったく当てはまりません。
とりあえず プラグ交換 からです。
プラグの事をもっと知りましょう!
↓ NGKプラグのhpです。
XRのお客様、エンジンがキンキンと不調の状態で数百キロも走行したそうです。
ノッキングはエンジンを破壊する時もありますので、良い事ではありません。
即、プラグ交換ですね。
不調のまま走行していて、、、インマニから空気を吸っている???など、勘違いな想像をして走っていたり、、、精神的にも良くないです。
そんな時はすぐにご相談ください。
老メカ。