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谷亮子、スポーツ担当相で入閣か…鳩山“起死回生”衝撃策

2010-05-16 08:59:33 | Weblog
谷亮子、スポーツ担当相で入閣か…鳩山“起死回生”衝撃策 2010年5月15日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_democratic_party__20100515_19/story/15fujizak20100515007/
 民主党が夏の参院選に擁立する女子柔道の五輪金メダリスト、谷亮子氏(34)が、選挙前後の内閣改造か新内閣発足に伴い、スポーツ担当相に就任するのではないかとの見方が広がっている。低迷する内閣・党支持率を「ヤワラちゃん人気」でV字回復させ、政権を盤石なものにするためだ。これで谷氏を担ぎ出した小沢一郎幹事長(67)の「政治とカネ」の問題も帳消しにする気なのか。
 「長年、(谷氏は)女子柔道の世界王者として君臨してきた。自己鍛錬して目標、理想を達成する。不撓不屈の精神で頑張ってこられた。そういう生き方や精神は、日本の未来を考えるうえで大変大事だ。政治の世界を通じて、広く国民にアピールしてほしい」小沢氏は10日の記者会見で、谷氏の出馬に最大級の賛辞を贈った。先月末、東京検察審査会が「起訴相当」の議決をして以降、会見では不機嫌そのものだったが、この日は谷氏の手をガッチリ握り、満面の笑みを浮かべた。
 時事通信の最新の世論調査では、鳩山内閣の支持率がついに10%台に突入し、フリーフォール並みの急降下ぶりとなっている。しかし、民主党若手議員が「党内はナギよ、ナギ」と話すように、不平不満がうっ積しているものの、剛腕幹事長が“国民的ヒロイン”を口説き落としたことで、不穏な動きは見あたらないのだ。
 こうした中、浮上してきたのが、谷氏の入閣説だ。民主党中堅議員の話。
 「普天間問題で平野博文官房長官の更迭は鉄板視されており、それに伴い小幅の内閣改造がありうる。現在、大臣数は法の上限の17人だが、どこかを兼務にして、スポーツ振興担当の特命大臣を新設して谷氏を任命すれば、参院選にプラスだ。2人の子供の母親だし、少子化大臣を兼務させてもいい」
 慶大教授から大臣に就任し、後に参院選に出馬した竹中平蔵元総務相(59)の例もある。
 また、同党ベテラン秘書は「参院選後に鳩山内閣が存続するにしても、新しい内閣が発足するにしても、民主党政権の先行きは厳しい。世界の舞台で戦いオーラがある谷氏を閣僚にすれば、閣内のムードも変わる。スポーツ省創設を見据えて、スポーツ振興担当の特命大臣として入閣させればいい」と話す。
 政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「民主党内で来週にも、スポーツ振興を目的とする議連を立ち上げる動きがある。麻生太郎内閣でスポーツ庁設置を民主党がつぶしたが、ここへ来て流れが変わっている。谷氏の入閣も、あながちない話ではない」とみる。
 世界各国、特にヨーロッパでは、スポーツ政策を一元化するために、スポーツ省(庁)を独立させているケースが多い。
 ところが、日本では、スポーツ競技団体の管轄は文科省だが、スポーツ施設は国交省、健康という観点では厚労省、スポーツビジネスは経産省など、別々の省庁が縦割りで所管している。このため、政策の一貫性がなく、貴重な財源が各省庁に分散され、スポーツ全体の発展を妨げてきた面があるのだ。
 その点、谷氏は以前から、スポーツ省の創設を訴えてきた。北京五輪を翌年に控えた2007年12月、自民党本部で開かれたスポーツ立国審査会に、陸上ハンマー投げの
室伏広治(35)とともに出席し、「ぜひ、スポーツ省を設置してほしい」と支援を訴えている。
 10日の記者会見でも、「スポーツ省の創設は、立候補させていただきましたモチベーションの1つとしてやってみたい。スポーツの環境づくり、スポーツの振興にも、どんどん携わっていきたい」と抱負を語った。
 世界的なサッカー選手で、日本代表監督を務めたジーコ氏(57)もかつて、母国ブラジルのスポーツ担当相を務めたことがある。
 民主党ベテラン議員は「スポーツ省の創設は、国民の賛意を得やすく、参院選マニフェストにも十分載せられるはず。他党の反対も少なそうなので、実現もそれほど難しくないのでは。ただ、省創設となった場合、それなりの人物を大臣に据える必要がある。五輪で複数メダルを獲得し、世界的知名度もある谷氏なら、適任だろう」と話している。
 
 

 女子柔道の五輪金メダリストの谷亮子氏の民主党からの参議院選出馬問題ですが、単に一議員としてスタートさせるというのではなく、スポーツ担当相という新ポストをわざわざ作って抜擢するという噂まであるようです…(呆れ
 まあ、確かに日本のスポーツ界というのは、競技によっては世界を目指せるレベルの選手でも、配偶者に養って貰っていたり、あるいはフリーターとしての生活を余儀なくされるなど経済的に非常に厳しい状況に置かれている選手がほとんど(みちのく銀行に在籍している女子カーリングで有名になった目黒蒔絵選手のように、周囲の支援にも恵まれている方は本当にごくごくわずかだと思います)で、かといって企業に在籍しながら続けようと思っても、企業スポーツ部はその企業の財政状態に左右されるのが現実ですから、競技を優先したくてもできない非常に不安定な地位にあることを考えれば、多少国から予算をもう少し多く配分するといったことも、経済効果面から考えてもよいのではないかと思わなくもありませんし、まだ実績豊富でかつ引退して十年程度経ち、業界事情に詳しく、一般社会人としての人生経験も程々に積んだ方がやるのならば、まだわからなくもないのですが、谷氏は(本気かどうかは別の次元の問題としても)曲がりなりにも次の世界大会でも金メダルを目指すと宣言した選手。
 当然ながら世界一を目指すならば海外演習などにも参加が義務付けられるかと思いますが、私は兼業の多い市議会議員レベルならまだしも、国会審議で1票の投票権を持つ国会議員までもが兼業をもつことは基本的にかなりの困難を要し、まして採決よりも遠征スケジュールなども優先させる可能性が少しでもあるのならば、基本的に立候補すべきではないと考えます。
 
 まして、民主党中堅議員の『2人の子供の母親だし、少子化大臣を兼務させてもいい』発言などは、少子化対策の重要性というものを全くわかっていない大馬鹿モノ発言もいいところ。(子供がいれば、誰にでも少子化大臣になれるとでも考えているのでしょうか??? いくら大臣ポストとしては重みの少ない位置づけであることが現実としても、あまりにも大臣職というものを舐めきった発言で、『ふざけるのもいい加減にしろ!!!!!』と一喝したくなります)
 もし少子化大臣のなり手がいないのならば、たとえ(ライバル政党の)自民党員であっても『少子化対策のために、消費税増税の原資の一部を財源に回す』と言い切るなど、若手でありながら老獪な政治家連中を前に、顔色を伺うこともなく自分の信念をつき通した小渕裕子さんあたりをあえて擁立する方が、まだ民主党としての懐の深さを見せられる高感度アップ作戦にもつながるのではないでしょうか…。
(まあ、小渕さん本人は固辞するでしょうけど、少子化担当大臣という性格を考慮すると、猪口さんの後任で本業らしいことを何一つしなかったT氏やそのまた後任のK氏レベルでは話にもなりませんし、小渕さんや、あるいは多少ハチャメチャが過ぎてもそれ以上に行動力のある猪口さんのような方が責任者にならないと、いつまでも『予算がない!』の一言で提案を一蹴され、現実的な議論は一向に進展しないと思います)

 谷選手程の実績を持つ方となると、著名人が堂々と批判することは中々難しいと思いますが、実際にその境遇に置かれて『こんなはずじゃなかった』と悔やむのはまさに本人自身
 彼女が政治権力に翻弄されたあげく、一選手としても実力を完全に発揮できない不完全燃焼のまま選手生命を終えることにならないことを心から願ってやみません。


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