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NYダウは449ドルの大幅急落、NY原油は97ドル台に大幅反発、18日日経平均午前終値は374円安

2008-09-18 12:51:20 | Weblog
米国株急反落、ダウ終値449ドル安の1万609ドル 2008年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080918AT3L1800318092008.html
 17日の米株式相場は急反落。ダウ工業株30種平均は前日比449ドル36セント安の1万609ドル66セントとこの日の安値圏で終えた。前日夜に米政府と米連邦準備理事会(FRB)が経営不安が強まっていた保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の救済を発表。ただ、金融システムへの強い懸念は後退せず、証券大手のモルガン・スタンレーや銀行大手JPモルガン・チェースが大幅に下落するなど金融株を中心に売りが優勢となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同109.05ポイント安の2098.85で終えた。

8月の米住宅着工6.2%減 許可件数は8.9%減  2008年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080917AT3K1701D17092008.html
http://www.asahi.com/business/update/0917/TKY200809170303.html
 米商務省が17日発表した8月の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で89万5000戸となり、前月に比べて6.2%減った。住宅建設の先行指標とされる許可件数は同8.9%減の85万4000戸。市場予想の平均は住宅着工件数が95万戸、許可件数が92万5000戸。
結果は共に予想を下回った。

4-6月の米経常赤字4.3%増 貿易赤字が拡大 2008年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080917AT3K1701E17092008.html
 米商務省が17日発表した4―6月の経常収支(季節調整済み)は1831億4700万ドルの赤字となり、赤字額は前期に比べて4.3%拡大した。赤字幅の拡大は2四半期連続。貿易赤字(サービスを含む国際収支ベース)が1805億5100万ドルと前期から1.9%拡大。所得収支の黒字は2億7344万ドルと前期に比べ17.7%縮小した。

米、金融危機対策で空売り規制拡大 全銘柄対象 2008年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080918AT2M1704Y17092008.html
 米政府が金融危機の拡大回避へ政策を総動員し始めた。米証券取引委員会(SEC)は17日、株式を所有しないまま売り注文を出す「空売り」規制をすべての上場銘柄に導入すると発表。米財務省は金融市場への流動性供給や民間金融機関への直接融資を増やしている米連邦準備理事会(FRB)を支援するため、米国債を臨時発行する制度を創設した。市場の動揺がなお続く中、マーケットに鎮静を促し、金融機関の資金繰りに万全を期すのが目的だ。
 SECの新しい空売り規制は18日から適用する。SECは米住宅金融公社2社の経営不安が浮上した今年7月、金融株の急落を受け、日米欧の19の大手金融機関の株式を対象に空売り規制を一時導入した。今回は対象をすべての上場銘柄に広げて再び適用する。
 コックスSEC委員長は「空売りの悪用は許さない。関連当局は今回の規制をふまえ、違法な相場操縦をやめさせるために戦う」とのコメントを発表した。

米国債を臨時発行 財務省、FRBへの資金供給を支援 2008年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20080917D2M1704U17.html
 米財務省は17日、米連邦準備理事会(FRB)が金融市場への流動性供給や民間金融機関への直接融資を拡大しているのを踏まえ、米国債を臨時発行してFRBの資金供給を支援すると発表した。通常の国債発行計画とは別に補完的なプログラムとして短期債を発行。FRBに資金供給の原資を実質的に融通する。
 これを受けて、ニューヨーク連邦準備銀行は声明を発表。米財務省の臨時措置により「民間金融機関向け融資や市場への流動性供給に伴う連銀への影響を軽減できる」と強調した。
 信用不安の高まりを受けて、FRBは市場への資金供給手段を拡大。民間金融機関が保有する住宅ローン担保証券などと米国債を交換する制度などを導入した。この結果、FRBが保有する米国債が減少。財務内容が悪化しており、資金供給の一段の拡大に懸念が生じる可能性が出ていた。

ロンドン株17日 113.2ポイント(2.25%)安で終了 2008年9月18日 日経
http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=c9&id=ASB7IIAA6 17092008
 17日のロンドン株式相場は続落。FTSE百種総合株価指数は前日終値に比べ113.2ポイント(2.25%)安の4912.4で引けた。5000ポイントの大台割れは約3年3カ月ぶり。下落銘柄数は83。米国株式相場の急落を受けて午後に入って売り圧力が強まった。
 ロイズTSBとの合併交渉が伝わったHBOSは一時上昇したものの、結局20%近く下落して取引を終えた。ロイズTSBは変わらず。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は10%超下げた。一方、米リーマン・ブラザーズの一部買収を発表したバークレイズは3%超上げた。
 鉱業株は大幅安。アングロ・アメリカンは9%超、エクストラータや、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)、アントファガスタなどは7―8%超安となった。
 ケアン・エナジーなど石油株も全面安で引けた。
 半面、スーパーのテスコは4%近く上昇。一部商品の価格引き下げ発表が好感された。同業のモリソン・スーパーマーケッツ、セインズベリーも2―4%超高となった。

ドイツ株17日 DAXは104ポイント安の5860 2008年9月18日 日経
http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=c9&id=AS2R1700W 17092008
 17日のフランクフルト株式相場は大幅続落。ドイツ株式指数(DAX)の終値は、前日比104.19ポイント(1.75%)安の5860.98だった。
 旅行のTUIは7.8%と大幅安。半導体のインフィニオン、鉄鋼のティッセン・クルップも7%を超える下げとなった。銀行株、商用車のMAN、化学のBASFもさえなかった。
 一方、VWは6.0%と前日に引き続き大幅上昇。タイヤ大手のコンチネンタル、ミュンヘン再保険も高かった。

NY原油、急反発 10月物は97.16ドルで終了 2008年9月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080918ATQ2INYPC18092008.html
 17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに急反発。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比6.01ドル高の1バレル97.16ドルで終えた。前日までの急落で値ごろ感が出ていたうえ、ドル相場が軟調となったことが原油買いを誘った。
 原油先物は終値ベースで前日までに約10%下落していた。節目の90ドルに近づいていたこともあり、値ごろ感の買いが入った。金融システム不安などを背景にドルが対ユーロなどで下げたことを受け、ドル建てで取引される原油の投資妙味が意識されたことも支援材料になったようだ。一時は97.45ドルまで上げた。
 ただ、金融システム不安が世界景気に悪影響を及ぼし、原油需要が減るとの懸念もあり、原油には売りが出て伸び悩む場面もあった。この日の安値は91.36ドル。
 ガソリン、ヒーティングオイルも3日ぶりに反発した。

日経平均急落、午前終値374円安の1万1375円 2008年9月18日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080918AT2D1800D18092008.html
 18日の東京株式市場はほぼ全面安で始まり、日経平均株価は大幅に反落した。取引時間中の下げ幅は一時395円まで広がった。午前の終値は前日比374円22銭(3.18%)安の1万1375円57銭と、取引時間中としては2005年6月以来、約3年3カ月ぶりの安値水準に沈んだ。
 サブプライム問題を引き金にした米国発の金融危機に対して米政府・金融当局の対応が後手に回っているとの見方が広がった。信用不安の高まりを受けて、投資家は日本株を含むリスク資産からいったん資金を引き揚げる姿勢を強めている。
 朝方からソニーなど時価総額の大きな主力銘柄が総じて売り気配で始まった。みずほフィナンシャルグループは取引開始から30分近く経過してようやく取引が成立。東京証券取引所第一部では全体の約8割の銘柄が値下がりした。




 17日のNYダウは、AIGの救済が発表されたものの、金融システムへの強い懸念が後退しなかったことや、8月の住宅着工件数が前月比6.2%の減少(前年同月比33・1%減)の89.5万戸(市場予想は95万戸)まで落ち込み、先行きを示す建設許可件数も前月比8.9%減(前年同月比36.4%減)の85.4万戸(市場予想は92.5万戸)と大幅減少が続いたこと、4―6月期の米国の経常赤字が4.3%の大幅増になったこと、欧州株式市場が下げ止まらないことなどを嫌気して、前日比449ドル36セント安い10609ドル66セントと大幅安で終了。
 現地時間12時過ぎに10700ドル付近で一旦下げ止り、15時過ぎには10900ドル付近まで上昇していたのですが、終了にかけての1時間足らずで300ドル近い下落をするなど、市場の動揺があまりにも激しく、一旦売り込まれると下め止まらない状態に…。
 リーマンが救済されなかったため、比較的業績が良い大手証券にまで空売りが仕掛けられる有様で、前日決算を前倒し発表した全米証券業界2位のモルガンスタンレーは、決算内容が市場予想を上回ったにもかかわらず24%の大幅下落、同1位のゴールドマン・サックスも14%の下落となってしまったようです。
 そのため、アメリカ政府は、これ以上の危機拡大を防ぐため、『7月に19の金融機関を対象に「事前に借り入れないで株を空売りすることを禁止する空売り規制措置」を、今度は全上場銘柄に拡大して』18日から実施することを共に、財務省もFRBを支援するため、短期の国債を臨時に発行することを発表し、最初の入札を実施した模様です。
 それにしても、AIGが救済されたことで、いつ倒れるかわからないところは、ワシントン・ミューチュアルくらいになり、金融不安の峠は越えたのでは…と淡い期待もしていたのですが、金融市場の動揺はあまりにも大きく、1昨日の500ドル下落に続く(昨日は141ドル上げましたが)本日の450ドル近い大幅下落。マーケットは暴走状態に陥っているといっても決して言い過ぎではないと思いますが、空売り規制の強化で少しは落ち着くのでしょうか…。
 18日の日本市場も午前終了時点で374円安となっているだけに、株価下落の連鎖にならないか非常に心配です。

 一方の、NY原油は、これまでの急激な原油安の反動やドル安となったことで、急反発し、前日比6.01ドルも高い97.16ドルで終了。原油相場についてはあっけなく100ドル割れとなったと思ったら、前日はNY原油が91ドル半ばまで急落するなど、あまりにも下落のスピードが早かったこともあり、まあこちらについては上昇幅だけ見ていると大きいですが、妥当な範囲内の揺り戻しかな…と思います。

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