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英ロイズ、住宅融資大手HBOSを救済合併で合意 現地報道

2008-09-18 12:59:53 | Weblog
英ロイズ、住宅融資大手HBOSを救済合併で合意 現地報道 2008年9月18日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080918AT2M1800L18092008.html
 英メディアは17日、英国の大手銀行ロイズTSBが、信用不安に陥っている英住宅融資最大手HBOSを救済合併することで両行が合意したと一斉に伝えた。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)によると、買収総額は約120億ポンド(約2兆3000億円)で、英国の個人金融に強みを持つ大手行が誕生する。金融不安の深刻化を防ぐため、ブラウン英首相が自ら両行に合併を働きかけた。
 HBOSの総資産は英銀4位、ロイズは同5位で、ともに英国内の個人金融が中核業務。英メディアによると、合併後は住宅ローン資産が3300億ポンドを上回り、英国の住宅ローン市場で3割近いシェアを握る巨大銀行となる。英国内の個人預金、住宅ローンの両方で高い市場シェアを持つことになるため、英政府は独禁法の適用免除を検討する見通しだ。



 一方、サブプライムショックによるリーマン破綻の影響は、今度はイギリスに飛び火して、イギリスの銀行のうち総資産残高が5位の老舗ロイズが、同4位のHBOSを救済合併することに…。
 HBOS銀行と言えば、4月末に、『08年1~3月期決算で5900億円の評価損を計上して、損失穴埋めのために8300億円の増資を実施する』といった報道があっただけに、経営が悪化していることは知っていましたが、どうやらその予定していた8300億円の増資予定を全額集めることができず、短期金融市場から資金を調達しようにも、株価の急落(今週末比4割減、昨年12月時点と比べると75%の大幅減少)の影響で資金調達が難しく、『救済しなければ破綻しかねない』との声が強まっていたようで、小口金融主体でサブプライムショックの影響が限定的と思われるロイズが引き受ける形になったようです。
 しかし、イギリスの4位と5位が合併ですか…。ドイツでもコメルツ銀行がドレスナー銀行の買収を決め2位と3位が一緒になりましたし、英バークレイズも先日リーマンの米投資銀行部門の買収を決定。
 欧州の銀行の中では、サブプライム損失が目立って多いUBSも急速な信用収縮の影響を強く受けているでしょうし、今後は欧州が金融再編の主戦場になっていくのかもしれません。


1 コメント

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正式発表 (管理人)
2008-09-19 07:23:02
 英ロイズによるHBOSの買収が正式に発表されました。以下記事。

英ロイズ、HBOSを2兆3千億円で買収 英政府後押し 2008年9月19日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0918/TKY200809180258.html
 英金融大手ロイズTSBは18日、同じく大手のHBOSを株式交換方式で買収すると発表した。買収総額は122億ポンド(約2兆3千億円)に上る。米リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)後に、HBOSは株価が急落して経営不安に陥っていた。英政府の強い後押しを受け、ロイズが救済合併に踏み切った。
 HBOS株1株当たり、ロイズ株0.83株を割り当てる。合併手続きは08年末か09年はじめまでに完了する見通し。合併後は総資産が1兆ポンド超となり、バークレイズに次ぐ英国4位になる。
 HBOSは英住宅金融の最大手で、昨夏に米サブプライム問題が拡大して以降、英住宅価格の下落に伴って業績の悪化が懸念されていた。
 米リーマンが破綻した15日には、サブプライム問題のさらなる悪化がHBOSにマイナスに働くとして、株価が17%下落。
 16日にはさらに約22%下がり、経営不安がささやかれていた。米当局が米保険最大手AIGの救済を打ち出した後の17日の取引でも、取引開始直後に株価が前日の終値比で一時約50%下落するなど下げ止まらない状態になるなかで、ロイズによる救済合併が急浮上した。
 両社が合併すれば、住宅金融市場でのシェアが拡大するなど、独占禁止法に抵触するおそれがあった。しかし、英政府は独禁法を適用しない姿勢を見せ、合併を支援した。HBOSが経営危機に瀕(ひん)すると、英金融市場が信用不安に陥るだけでなく、英住宅市場がさらに混乱する可能性があり、英政府は救済を最優先した。ブラウン英首相は18日、「金融システムの安定を維持するうえで正しい決断だ」とロイズによるHBOS買収を歓迎した。
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