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老齢厚生年金未払い・過払い、3万2972件で12億円 社保庁

2008-09-01 18:04:01 | Weblog
老齢厚生年金未払い・過払い、3万2972件で12億円 社保庁 2008年8月30日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080829AT3S2901D29082008.html
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY200808290251.html
毎日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080830k0000m010118000c.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080829/crm0808292220040-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080829-OYT1T00684.htm
 社会保険庁は29日、老齢厚生年金の未払いと過払いが合計で3万2972件、約12億円あったと発表した。年金の受給資格のある高齢者が働いて高年齢雇用継続給付金をもらうと厚生年金の一部を停止されるが、この停止額の計算が間違っていた。手作業による調査が残っており、件数が増える可能性もある。
 未払いが発覚したのは3万2820人で、1人当たりの平均額は3万6238円。一方、配偶者がいると上乗せして支払われる加給年金の過払いがあった人は152人で、1人当たりの平均額は13万6917円だった。社保庁は未払い、過払いとも10月15日の年金支払いで調整する。
 高年齢雇用継続給付金は、60歳到達時点に比べて賃金が75%未満に低下した状態で働き続ける60歳以上65歳未満の人に雇用保険から支払われる。急速に高齢化が進むなか、働く意欲のある高齢者を支援している。



 どうやらこの未払い。在職老齢年金を計算する上で、45万円を上回った場合は「45万円」と見なして減額幅を計算する仕組みなのに、実際の額に基づいて減額幅を計算したというしょうもないプログラムミスだったようですが、60歳を過ぎて月45万円の収入があるということは、会社でも上級管理職などそこそこの地位にある方なのでしょうし、在職老齢年金の計算式も知らないため、『ちょっと少ないかな…』と思うことはあっても、まさか会社が計算を間違うはずもないという思いから、これまで計算ミスに気がつかなかったのではないでしょうか…。
 一方お気の毒なのが、年金の配偶者手当といわれる加給年金の過払いがあった方。こちらも次の年金支給日で調整するようですが、いくら間違って支払われたとはいえ、社会保険庁側のミスですし、いきなり13.7万円も減額されたのでは年金を受け取る方だってたまらないでしょう。額が大きいだけに、せめて何度かに分割して1回あたりの支給額の減額幅を減らすくらいの配慮はできなかったのでしょうか…。


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