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日清食品:再値上げを検討 原材料高騰で社長表明

2008-09-07 18:26:14 | Weblog
日清食品:再値上げを検討 原材料高騰で社長表明 2008年8月23日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080823k0000m020158000c.html
 日清食品の安藤宏基社長は22日、大阪市内で会見し、原材料の高騰に関連して「心苦しいがコスト上昇分は、価格に転嫁していかなければならない」と述べ、今年1月に続く再値上げを検討していることを明らかにした。10月には原材料の小麦価格の値上げが予定されているためで、「(小麦値上げ後)我慢できるのは数カ月」とした。
 日清は1月、ほぼすべての即席めんを7~11%値上げした。チキンラーメンは90円から100円に、カップヌードルは155円から170円になっている。
 また安藤社長は、「食糧問題は一番重要。安定供給、安定価格が政府の機能で、値上げを遅らせる考え方もあるのではないか」と述べ、小麦価格をめぐる農水行政に不満をにじませた。

日清食品:3年間保存可能 災害備蓄用チキンラーメン開発 2008年8月23日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080823k0000m020160000c.html
 日清食品は22日、3年間保存できる缶入りの「日清チキンラーメン・カン」を新開発し、大阪府、大阪市、大阪府池田市に計10万食寄贈した。防災や災害備蓄用の食料として活用されるが、市販の予定はない。
 チキンラーメンの賞味期限は、袋めんが6カ月、カップめんは5カ月だが、ラーメン缶は、油などの劣化を防止する脱酸素剤の袋を入れ、長期保存を可能にした。缶を開けて食べる時は脱酸素剤の袋を取り除き、通常のカップめんと同様に湯を注いで3分待てばできあがる。カップめん(85グラム)より小ぶりの63グラム。安藤宏基社長は「日清食品は大阪で生まれ、育てられた。万が一の災害の際に役立ててほしい」と話している。



 10月から小麦の小売価格が2割程度上がることが予想されていますが、日本のカップ麺業界最大手の日清食品が再値上げを検討しているようです。
 日清食品が値上げをすれば、同業他社も追従するでしょうし、そうなると同程度の品質で割安な値段で購入することができるプライベートブランドにますます人気を奪われそうな気もしますが、そのプライベートブランドも最近は値上げをしはじめていますし、頼みのPBも値上げとなれば、庶民の家計を直撃しそうな嫌な予感がしますね。
 一方、その日清食品ですが、3年間保存可能な災害備蓄用のチキンラーメンを開発し、大阪市や大阪府・池田市に計10万個寄付。
 残念ながら市販の予定はないそうですが、こちらはやはり市販するにはコスト的に割りに合わないということなんでしょうね…。
 とはいえ、お湯さえあれば、通常のカップ麺と同じ味が食べられる魅力は非常に大きいでしょうし、コストと生産量の安定の問題さえクリアできれば、他の自治体は勿論のこと、災害現場への無償送付など、国内外の被災地に送ることなど活用法はいろいろとありそう。
 営利を追求する一民間企業としては、実際に行うかどうかはともかく、将来の約束まではできないということなのだとは思いますが、この技術は注目したいところです。


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