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「伊丹空港廃止論」半年で撤回 橋下知事

2009-02-01 15:10:59 | Weblog
「伊丹空港廃止論」半年で撤回 橋下知事 2009年1月31日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0130/OSK200901300073.html
 関西3空港のあり方について「伊丹(大阪)空港の廃止も含めて検討する」と表明していた大阪府の橋下徹知事は30日、「検討を指示したが、『廃止』には至らなかった」と報道陣に語った。国土交通相や地元の兵庫県知事も巻き込んでの騒ぎを起こしたが、表明からわずか半年で「伊丹廃止論」を撤回した。
 橋下知事は昨年7月末、関西空港の予算要望で上京した際、「伊丹廃止論」を表明。冬柴国交相(当時)が「素人の発言」と批判するなど、波紋を広げた。
 その後の議論を踏まえ、橋下知事は30日、関空活性化の提言案を発表。「関空が出入国の拠点空港になれば構わない」と述べ、一転して「3空港で役割分担」との従来路線に落ち着いた。3空港の「一体運営」を目指す考えも一時示していたが、「勉強不足だった。制度の壁があり、府だけではできない」とこちらもトーンダウンした。
 一方で、国の航空行政は「戦略性がない」と批判、約1兆1千億円の有利子負債を抱える関空を「財務上の欠陥空港」と表現し、財務構造の改善を国に求める考えを示した。提言案ではこのほか、成田空港への出入国客の流出を防ぐための伊丹―成田便の廃止▽鉄道、道路の整備による利便性向上などの改善策を挙げている。




 大阪の橋下知事がとうとう伊丹空港廃止論を撤回したようです。
 まあ、この問題については、橋下知事がどうこうというよりも、大阪の市街地よりも和歌山市中心部に近いような大阪の外れに大型空港を作ったこと自体に根本的な問題があります(せめて大阪市内の人工島にでも設置していれば、集約論もまだわからなくもないんですけどね…)し、仮に伊丹を廃止しても、東京や福岡などのドル箱路線は新幹線にみすみす顧客を奪われ、おそらく知事向けに提出された当初の収支計画書が全く実態のない机上の空論に過ぎないことが、ようやく知事にも理解できたのではないでしょうか…。
 関空には24時間空港という伊丹ではやりたくてもできない利点がありますし、通関措置を緩和するなど、アジアのハブ空港を目指し、その一方国内は伊丹に任せるくらい割り切った方がウィン・ウィンの関係になれるのではないでしょうか…。


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