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卒業式直後に命絶った小6、予兆見過ごし学校が両親に謝罪

2008-05-08 19:26:06 | Weblog
卒業式直後に命絶った小6、予兆見過ごし学校が両親に謝罪 2008年5月8日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080508-OYT1T00015.htm
 東京都板橋区で今年3月、区立小学校の男子児童(12)が卒業式で「大嫌いな学校」と発言した後、飛び降り自殺した問題で、男児が卒業式前に学校に提出したテストの答案用紙や卒業文集のアンケート欄で自殺をほのめかしていたことがわかった。
 男児は自宅に「死んでおわびします」という内容のメモを残していたが、卒業式前から予兆があったことになる。学校側は、男児のサインを見過ごして適切な対策を講じなかったことを認め、今月3日に両親に謝罪した。
 父親(50)は、「学校が対応してくれていれば、息子は死なずに済んだかもしれない」と話している。
 父親と板橋区教育委員会の説明によると、男児は3月7日、体育のテストの「これからの生活で気をつけようと思っていること」という設問に、「もう駄目かと思ったら、自殺する」と記入。同月19日に提出した卒業文集用のアンケートの「将来何をしているか」という項目には、「死んでいる(地獄)」と書いた。
 区教委によると、学校では「自殺する」とした部分には触れずにテストの答案用紙に花丸を付けていたほか、アンケートを見た後も本人から話を聞いていなかったという。答案用紙は母親(43)が先月、男児の勉強机の棚から見つけ、卒業文集の記述は学校側が今月3日に父親に明かした。
 区教委の宇野彰人・指導室長によると、学校側は「明るい子で、思い悩んでいる節がなかったため、問題視しなかった」と説明しているという。宇野室長は「自殺と直接結びつくかはわからないが、受け止められなかったのは残念。突っ込んだ配慮が必要だったかも知れない」と話している。
 父親によると、男児は自殺前も家庭では変わった様子はなく、動機は今もわからないという。父親は「親が気づかなかったと言われれば返す言葉はないが、サインがあったのなら手を差し伸べてほしかった」と悔やむ。
 男児は3月25日に行われた卒業式の発表で、「大好きな学校」という言葉を「大嫌いな学校」に言い換えた。帰宅直後の午後1時30分ごろに、14階の自宅ベランダから飛び降りた。


 小中学校のいじめ問題と言えば、小学校の卒業式で『大嫌いな学校』と言い間違えた?6年生(当時)が、帰宅直後に14回の自宅ベランダから飛び降り自殺した事件ですが、男児が卒業式前に学校に提出したテストの答案用紙や卒業文集のアンケート欄で自殺をほのめかしていたことが新たに判明しました。
 う~ん。もしこの小学生が実際にイジメに遭っていたとしたら、3月7日の「もう駄目かと思ったら、自殺する」や19日の「死んでいる(地獄)」と記入した一件は、大人に助けを求めるメッセージだったと受け止めても良さそうですし、25日の卒業式で3度目のメッセージ発信をしたら、激怒した学校関係者から逆に叱られ、希望を失ってしまったという、あまり考えたくない想像もついつい頭の中に浮かんでしまうのですが…。
 いじめ問題が世間に露見する時は、被害者が自殺や自殺未遂をするなど、事態が既に深刻化しているケースが大半ですし、以前と比べると教師の仕事がかなり増えていて、生徒の1人1人にまでは目が行き届かないという教師側に同情する一面もないわけではありませんが、いじめに遭っているときは、加害者からのイジメが更に悪化することを恐れて中々言い出せないもの(職場内のハラスメント問題と一緒です!)ですし、私も子育て世代の1人として、もっと子供が発するメッセージを真剣に受け止めて欲しいと思いました。


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