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救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市

2007-09-06 13:50:50 | Weblog
救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市 2007年9月6日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070905it13.htm
 千葉市で昨年、夜間に救急搬送された30歳代の妊婦が、16の病院から電話での受け入れ要請を断られ、通報から約1時間後に搬送された千葉大学医学部付属病院(千葉市中央区)で切迫流産と診断されていたことが5日、分かった。
 同市消防局では「妊婦が、その後流産したかどうかは搬送後のことで分からない」とし、受け入れを拒否された理由についての記録も残っていないとしている。同病院も「個人情報にかかわることで、そのような患者がいたかどうかを公表する予定はない」という。
 同局は、昨年1月から今年7月までの間、千葉市内で救急搬送した妊婦について、何回目の要請で受け入れ先の病院が決まったかを調べた。その結果、この期間中に救急搬送した妊婦は232人で、約20%に当たる46人が、救急隊員が最初に要請した病院に受け入れを断られていた。
 4回以上要請してようやく受け入れ先が決まったケースも10件あった。
 奈良県橿原市で妊娠中の女性(38)が相次いで病院に受け入れを断られて死産した問題を受け、同消防局が行った調査で判明した。


 大病院でも産婦人科医が確保できずに産科が閉鎖されてしまうために、患者は残った産婦人科に殺到して、そのために、本当に急いで対応しなければならない患者に十分対応できない悪循環の仕組みが出来上がっているように思いますが、千葉市ではお産絡みで、5件に1件が救急患者の受け入れ要請を断られているようです。
 ちなみに切迫早産の場合は、安静にして薬物で治療するなど、1秒でも早い対応が必要ですが、今はその緊急時の態勢が都市部でも取れない状態。
 今は里帰り出産の受け入れを一部制限している病院さえあるようですし、少子化対策が叫ばれる中、その一方で肝心の産む環境が整っていない矛盾を感じます。


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