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キツネ避けて高速道で事故死、旧道路公団らに5100万賠償命令

2008-04-26 18:27:59 | Weblog
キツネ避けて高速道で事故死、旧道路公団らに5100万賠償命令 2008年4月19日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080419-OYT1T00346.htm
 北海道苫小牧市の道央自動車道で2001年10月、道路に飛び出してきたキツネを避けようとしてスリップし、後続の車両に追突され死亡した札幌市の女性(当時34歳)の両親が、東日本高速道路(旧日本道路公団)などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が18日、札幌高裁であった。
 末永進裁判長は「キツネが侵入できる状況にあったことは、高速道路として通常有すべき安全性を欠いている」として、後続車両の運転手だけの責任とした1審・札幌地裁判決を変更し、同社と運転手に対し、総額約5100万円の支払いを命じた。
 事故が発生した道央道苫小牧東―苫小牧西IC間は、キツネが頻繁に道路を横切り、同社は「動物注意」の道路標識と有刺鉄線を設置していた。末永裁判長は、「運転者が動物の出現を予想して低速で走行することを期待することは現実的でない」と指摘。有刺鉄線も「キツネなど中小動物の侵入を防ぐのには不十分」とした。


 被害者やその遺族には非常にお気の毒だとは思いますが、この判決も国や県が管理する一般道路ではなく有料の高速道路だからこそ、事業者側に対する損害賠償が認められたのだと思いますし、東日本高速道路の側も、まさか敗訴するとは夢にも思っていなかったのではないでしょうか…。
 それにしても、私は高速道路といえば、人や動物がうかつに入り込めないようにある程度の段差くらい設けているものとばかり思っていたのですが、もし有刺鉄線程度では、安全対策が不十分とされ、安全性が確保されない全ての箇所に安全対策を強いられることになったら、果たして対策費用はいくらかかってしまうんでしょうね…。
 どこまで利用者の安全を図れば企業として責任を果たしたことになるのか、いろんな意味で非常に厳しい時代になったものだと思います。


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