レナウン、民事再生手続きへ コロナで販売減

レナウン、民事再生手続きへ　コロナで販売減 2020年5月15日　日経夕刊

　アパレル大手のレナウンが民事再生手続きに入ることが15日分かりました。
　レナウンと言えば、バブル崩壊後の1990年代までにはアパレルメーカーとしては世界最大の売上高を誇っていたそうで、主力ブランドのダーバンにはちょっとした思い入れもあることから2010年になって中国企業の傘下に入った後も（売上で貢献することはできないながらも）気にはなっていたのですが、新型コロナウイルス騒動に伴うが外出自粛の影響で超有名ブランドでも売り上げ減が避けられず市場から退出を求められることになるとは。
　民事再生手続きですからスポンサー次第ですが、今はご同業で経営が厳しいライバルも多々いるでしょうし、思惑通り再生計画を立てることができるのでしょうか。

15日の日経平均 122円69銭高い20037円47銭で終了

　15日の日経平均ですが、14日の米国主要3市場は連日の調整の反動や原油高の下押しもありプラス圏で終了（ダウ1.62％高、ナスダック0.91％高、S&P500種1.15％高　原油は9％高）する中、前日終値（19914円78銭）よりも235円01銭高い20149円79銭でスタート。直後に283円高の水準となる20198円25銭をつけるも午前は下落傾向で推移し続けて11時前に前日終値割れ、11時15分過ぎには19832円88銭まで売り込まれる場面が見られて、前場は前日比60円75銭安い19854円03銭で終了。
　午後は小幅なプラス圏でスタートした直後に前日終値近辺まで調整するも14時頃からは20050円～20080円強で様子見。終盤にやや調整して、終値ベースでは前日比122円69銭高い20037円47銭で終了しました。

　ノムラシステムコーポレーションが20.41％高、10％台の上昇はコロプラ（16.2％高）や筑波銀行（10.26％高）など11銘柄。
　一方の下落組では沢藤電機（19.15％安）、カルビー（12.02％安）、日清製粉（10.97％安）など7銘柄で10％以上の下落。森永製菓が8.94％安、ロイヤルＨＤが7.9％安、あおぞら銀行が5.17％安などとなっています。
　ＴＡＴＥＲＵも今日は15円安の152円で8.98％の大幅反落。

　今日は銀行セクターで5％以上の上昇が5銘柄、5％以上の下落があおぞらを含めて3銘柄（他岩手が4.95％安）。
　同セクターの騰落数だけを見ると上昇が66銘柄、下落が16銘柄と上昇している銘柄の方が多いのですが、結構明暗が分かれる形になっています。

14日の米国市場 ダウ1.62％高、ナスダック0.91％高、S&P500種1.15％高 原油は9％高

　14日の米国株式市場は、連日の調整の反動による値頃感の買い戻しに加えて原油相場の上昇も下押し材料となり上昇して終了。
　NYダウは、午前中に450ドルを超える下落となる22789ドル台をつけるも、その後は経済回復への期待感から買い戻されて、終値ベースでは前日比377ドル37セント高い23625ドル34セントで終了（1.62％高）。
　ナスダックは、前日比80.55ポイント高い8943.72ポイントで終了(0.91％高)。
　S&P500種は、前日比32.50ポイント高い2852.50ポイントで終了（1.15％高）しました。

　ん。結果的には反発して終了したものの、習近平国家主席との対話は望んでいない、中国との断交の可能性についても示唆するなどトランプ大統領の言動は相変わらずですし、週単位の新規失業保険申請件数も298.1万件と先週の317.6万件よりは鈍化したものの、市場予想の250万件を上回り、新型コロナ感染拡大による甚大な影響が継続中。
　だからこそリーダーシップを発揮して早期の経済再開を目指すのか、より慎重な規制解除を目指すのかは、誰にとっても非常に難しい判断でしょう。

　ダウ構成30銘柄では26銘柄で上昇、4銘柄で下落。
　アメックスが7.41％高、ユナイテッドヘルスグループが4.54％高、シスコシステムズが4.53％高、JPモルガンチェースが4.15％高。
　一方、コカ・コーラが0.55％安で3銘柄は0.23％までの微調整。

　NY原油は、一時27.96ドルをつけ、終値ベースでは前日比2.27ドル高い1バレル27.56ドルで終了（9％高）。
　NY金は、前日比24.5ドル高い1トロイオンス1740.9ドルで終了（1.4％高）しています。