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天井ボルト、6割以上が抜ける状態 笹子トンネル

2013-02-03 09:07:53 | Weblog
天井ボルト、6割以上が抜ける状態 笹子トンネル 2013年2月2日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY201302020029.html
 9人が死亡した中央自動車道笹子トンネルの天井崩落事故で、国土交通省は1日、天井板をトンネルに固定するボルトの約6割が調査で抜けたと発表した。ボルトはたとえ下に引っ張っても、きちんと固定されていれば抜ける前にボルト自体が折れる設計で、接着剤の不足などで強度が足りなかった可能性があるという。
 国交省がトンネル内の崩落していない区間で計183本のボルトを引っ張って強度を調べたところ、113本が抜けた。うち16本は、天井板やつり金具を支えるだけの力もなかった。16本は崩落現場の周辺に集中しており、一部はさびていた。
 引き抜かれたボルトには、先端の一部にしか接着剤が付着していなかったものが多数あったという。また、関係者によると、崩落現場でボルトが抜け落ちた穴の調査でも、接着剤は穴のごく一部にしか残っていなかったという。一方で、トンネルのコンクリート壁やボルト自体には、強度に問題は見つからなかった。


 うん? 接着剤を先端の一部にしかつけないことで、どれ程の経費削減効果があるの? それは安全性を落としてまで行うことなの? と思うのですが、引っ張っただけで6割以上の天井ボルトが抜けるとは随分恐ろしい話ですね。
 いくら机上の計算を完璧に行ったところで、運用が徹底していなければトラブルが発生して最悪人命にも関わる。安全とは何かを今一度考えさせられる問題です。