石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

第15回ILOアジア太平洋地域会議始まる!

2011-12-04 23:55:41 | 活動レポート

いよいよ、第15回ILOアジア太平洋地域会議が京都の国立京都国際会館で開幕しました!

 

初日の今日は、午前中に政労使の個別グループ会合など各種準備会議が開かれた後、午後2時から開会式が開催されました。冒頭、満場の推挙によって小宮山洋子厚生労働大臣が会議の議長に選出。9月に就任したばかりの小宮山大臣にとって素晴らしい舞台になりましたが、これは今後、日本国内でILO諸政策の推進を図っていくためにも素晴らしいこと。小宮山大臣には、これを機に一層、政府の取り組みを力強くリードしていってくれることを期待します。

開会式には、野田総理も参加して特別演説を行いました。その中で、私が期待していた通り、「分厚い中間層の復活」と、そのための「強い雇用と社会保障」の必要性を力強く訴えてくれました。

「(要旨)かつて一億総中流と呼ばれた我が国でも、今、格差社会と言われる状況が生まれている。多くの途上国では、未だに中間層が生まれておらず、多くの国民が貧困に直面している。二極化の進展は、社会正義の観点から問題であり、それが固定化してしまえば、社会の安定性が脅かされる」

野田総理はこのように述べながら、グローバル化が進み、ある国の危機が世界の危機へと容易に拡大するようになった今の時代では、危機に面しても国民の生活を守ることができるだけの堅牢なセーフティネットを雇用と社会保障制度を中心に構築していかなければならない、と参加者に訴えてくれたのです。挨拶の全文がすでに官邸ホームページに掲載されていますのでぜひご一読を!

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実は、野田総理の前に挨拶に立ったILOのファン・ソマビア事務局長が、野田総理の参加に感謝しつつ、野田総理が9月の臨時国会で所信表明演説のあるフレーズを引用してくれていたのです。それは、私がこのブログでも何度も引用してきた「分厚い中間層の復活」の部分:

「諦めはやがて、失望に、そして怒りへと変わり、日本社会の安定が根底から崩れかねません。「失望や怒り」ではなく、「温もり」ある日本を取り戻さなければ、「希望」と「誇り」は生まれません。」

ソマビア事務局長は、このフレーズを紹介して、これはまさにディーセントワークの考え方に合致するモもので、希望と誇りを生み出すために社会的な対話を重視し、絆をつくる取り組みを強化していかなければならないと訴えました。ソマビア事務局長の挨拶に見事に呼応する形で、野田総理が力強い雇用と社会保障制度の確立による「分厚い中間層の復活」に言及してくれたこと、とても良かったと思います。

夜のILO主催レセプションでは、ILO時代に一緒に仕事をした多くの仲間たちとの再会。みんなから「日本の国会でしっかりとILOの理念と目標の実現を果たしてくれ!」と激励を受けて感激しました。決意も新たに、これからもしっかり頑張っていきます。