石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

原子力協定採決について

2011-12-09 19:47:33 | 活動レポート

すでに報道で伝えられている通り、今日、参議院本会議でロシア、韓国、ベトナム、ヨルダンとの原子力協定の採決が一括で行われ、結果、賛成多数で可決、成立しました。

政府提出の案件ですから、民主党は与党の立場からもちろん賛成であり、本来は、民主党議員一丸となって成立に向けて努力しなければならないところです。しかし、私は賛成ボタンを押すことが出来ず、棄権せざるを得ませんでした。

現在の状況では、ベトナムおよびヨルダンとの協定を発効させることには賛成できない、というのがその大きな理由です。

3月11日に発生した東電福島原発事故は、日本のエネルギー政策、そして原子力発電を取り巻く環境を一変させました。今、やるべきは、まず事故の収束、被害者の救済・補償、除染を含む復旧・復興の遂行、そして原因の徹底究明に全力を尽くすことであり、そこから得られる教訓と知見を基に、安全対策や危機管理対策など総合的な安全・安心システムを全面的に再構築して、国のエネルギー政策と原子力を含む発電のあり方、将来に対する国民的合意と信頼を取り戻すことです。

それなくして、国際社会への貢献など出来ないはずです。むしろ、相手国に対する外交上の信義にももとる話です。私自身、皆さんへの説明責任が果たせません。

ただそうは言っても、党の決定に反したことは事実です。

日頃から私自身、民主党は党内でしっかり議論をして、最後は一丸となって行動すべきと主張していることを考えれば、言行不一致。党議に反する行動を取ったことが許されて良いはずはありません。これらの協定に対して、もっとしっかりと党内論議を喚起し、問題提起をしてくれば良かったのであって、その点の誹りは免れませんし、私自身も大いに反省しているところです。

そのことも含めて、今回の行動の責任はきちんと取らなければならないと考えます。党議に反し、同僚議員の皆さんにも迷惑をかけたわけですから。それも覚悟の上での行動ですが、その結果、温かく応援していただいている皆さんにも様々な形でご迷惑をおかけすることになるのかも知れないのが本当に心苦しいところです。皆さんからのご批判は甘んじてお受けしたいと思いますので、どうか自由にご意見をお寄せ下さい。

それにしても、今後も辛い判断を迫られる厳しい案件が山積しています。これが、国民の代表たる国会議員の責務なのですね。今回の教訓を踏まえ、それでもひるまずに、厳しい案件こそしっかりと党内論議に参加しながら党の意志決定プロセスに関わり、皆さんに説明責任が果たせる結果を出していきたいと思います。

今後とものご指導、どうか宜しくお願いします。