石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

原発作業員の安全・健康管理問題作業班会合の模様

2011-07-13 23:45:47 | 活動レポート
今日、約2週間振りに、東電福島原発作業員の安全・健康管理管理問題作業班の会合を行いました。




今日の課題は、先般、細川・厚生労働大臣と細野・統合対策室事務局長(当時)に対して行った「申し入れ書」の進捗状況確認と、それぞれの課題についてどこの省庁が所管し、対策に責任を持つのかを確認する作業。今後の更なる取り組みに必要なプロセスでした。

具体的には、(1)人員計画表の策定や技術者養成計画の策定、(2)被ばく線量管理や被ばく線量低減施策の徹底、(3)被ばく線量管理と長期的健康管理のためのデータベース構築、(4)安全衛生教育や放射線教育、定期健康診断の徹底、(5)作業環境の改善と熱中症対策の徹底、(6)万が一の事態に備えるための自己造血幹細胞採取などの対応策検討、(7)今後の健康管理・補償スキームの検討、について、一つ一つ担当部局を確認し、現在の状況を精査していったわけです。

省庁からは、経産省・原子力安全保安院、エネルギー庁、厚生労働省の各担当、文部科学省の各担当、内閣府・原子力安全委員会に参加をいただき、そして統合対策室からは東京電力の担当者の皆さんにも参加をいただきました。

限られた時間に盛りだくさんな内容だったので、当初の1時間の予定を大幅にオーバーし、結局は2時間少々の会合になってしまいました。進捗状況の確認についてはポイントを絞りながらのやり取りになったので、全ての項目について十分な確認は出来ませんでしたが、それでも個々の対策についてどこの省庁が中心的に対応しているのかが確認出来たことで、今後のフォローがやりやすくなったと思います。

しかし今日のハイライトは、会議の一番最後に、「それでは、今日議論したような作業員の安全・健康管理対策について、各担当省庁と連絡を取りながら包括的に責任を持ってとりまとめを行う責任部署はどこになりますか?」という質問をぶつけた時。各省庁の担当者、それぞれ顔を見合わせながら、沈黙。「保安院ですか?」と保安院に振ると、「違います」と。

笑い話のようですが、結局、どこが責任を持ってとりまとめを行うのか誰も分からない、ということを確認して終わったのでした。これには作業班のメンバーも絶句。でも、これまでの経緯を振り返ってみれば、さもありなんという感じです。

この件は、早急に細野大臣に申し入れをしないとダメですね。場合によっては、細野大臣の下に省庁横断的な対策チームを設置し、そこをメインに今後の取り組みを進めていく、という戦術も視野に入れなければなりません。そんなことを確認しながら、今日の作業班会合を終了しました。

とにかく、2時間もの間、真摯におつきあいいただいた事務方の皆さん、お疲れ様でした!