石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

福島原発作業員の健康・安全管理問題~作業班の活動状況

2011-06-08 23:55:16 | 活動レポート
福島原発事故収束のため、日夜、大変厳しい環境の中で懸命の作業にあたってくれている作業員の皆さんに対しては、日本中の国民が深く感謝し、声援を送っておられることでしょう。しかし一方で、作業員の皆さんの作業・生活環境についてご心配いただいている方々も多いのではないかと思います。

作業現場の放射線量はやや落ち着きを見せているようですし、現場の作業・生活環境は当初の混乱に比べれば改善が進んでいます。しかし、収束に向けた作業の長期化は避けられない状況になり、同時に、非常に放射線量の高い建屋内での作業も始まってきています。ここにきて、緊急的措置として250ミリシーベルトに引き上げられていた被ばく線量の上限値を、2名の作業員が大幅に超えていたことも判明しました。

このような状況を見て、「民主党議員は作業員の安全・健康問題に関心がないのか!」なんていうお咎めの声を聞きますが、もちろん、そんなことはありません。私のこのブログやツイッターをフォローしていただいている皆さんは、党内でも多くの議員たちがこの問題について取り組んでいることはご存じいただいていると思います。

とりわけ、私が班長を務めている民主党の「作業班」は、発足後も定期的に会合を重ね、さまざまな対応を行っています。ちなみに、作業班のコアメンバーは下記の6名です:

 ・石毛えいこ衆議院議員(民主党厚生労働部門会議座長)
 ・津田弥太郎参議院議員(参議院厚生労働委員会委員長)
 ・初鹿明博衆議院議員(民主党・雇用対策ワーキングチーム事務局長)
 ・吉田統彦衆議院議員(衆議院厚生労働委員会委員、医学博士)
 ・福田えりこ衆議院議員(衆議院厚生労働委員会委員、作業班班長代理)
 ・石橋通宏参議院議員(働き方改革ワーキングチーム事務局長、作業班班長)

作業班では、これまで、厚生労働省が設置をした「対策推進室」との定期的な協議、経産省の原子力安全・保安院、さらには東京電力の労使との会合を重ね、安全・健康管理に関するチェックリストを作成し、問題点を指摘。具体的な改善・取り組み要請を行ってきました。まだまだ不十分ではありますが、実際、さまざまな環境改善が実行に移されてきています。

そして今日、厚生労働省から一つの報告が。Jビレッジで、作業員の個人IDと線量管理データのコンピューター管理が出来るようになった、とのこと。これまでは、ずっと手書きで作業員の線量管理を行っていて、コンピューターへのデータ入力、名寄せ、確認作業という手間のかかることをやってきていたのです。第一原発免震棟ではすでに4月半ばにコンピューター管理が復活していたのですが、ようやくJビレッジでもそれが可能になったわけです。これは大きいです。あとは、遅れている名寄せと確認作業を早急に終えて、全ての作業員について外部被ばく線量を確定させること、さらにはホールボディカウンターによる内部被曝線量チェックを一刻も早く該当者全員に実施すること。これを強く政府と東電に要求しているところです。

今、作業班として「作業員の安全・健康管理問題についての申し入れ書」を作成していて、これを持って細川・厚生労働大臣と細野・統合対策室事務局長のところへ申し入れに行く予定です。その中で、造血幹細胞採取問題にも触れ、われわれのイニシアチブでオープンな議論の場(院内集会)を設定することについてもお話したいと考えています。

この件についてはまた別途述べたいと思いますが、とにかく、作業員の皆さんの安全と健康を守るためにやるべきことをしっかりやる、その思いでこれからも活動を続けていきます。