石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

今日の民主党両院議員総会について

2011-01-12 23:25:58 | 活動レポート
今日の午後、民主党の両院議員総会が開催されました。

すでにマスコミ報道が「踊って」います。ご覧になったと思いますが、概ね「民主党:執行部批判次々と…両院議員総会」「菅首相批判が続出 民主・両院議員総会」のような感じですね。恐らくテレビでも同じような報道がされるのでしょうね~。

メディアが描き出したいのは、民主が内紛しているということ、それだけなのでしょう。その方が面白いでしょうからね。では、さまざまな報道の中で、菅総理が(=この国のトップが)どういうメッセージを民主党議員に対して発したか、岡田幹事長が来たる通常国会に向けての課題を何だと言ったのか、ちゃんと伝えて評論しているメディアがありましたか? ほとんど見あたらないのでは?

その点、ネットで動画がノーカットで見れますので、今日ライブでご覧になれなかった皆さんは、ぜひご覧いただいて、メディア報道に惑わされず、ご自身でいろいろと判断してみて下さい。

その前提で、私自身の感想を交えながら、メディアとは違う角度で解説を。

まず、今日の菅首相の挨拶は、正直ベースで、久しぶりに(?)大変力強い挨拶でした。まっすぐに同僚議員たちを見つめて、しっかり訴えたいという目でした。最近、菅総理の挨拶や表情を見て「かなりお疲れの様子」と心配していただけに、今日の挨拶を聞いてちょっと安心しました。突然出てきたチンギスカンの話(笑)などはちょと横に置いておいておくとしても、今後の取り組みに対する決意はしっかりと伝わったのではないかと思います。これは素直な実感です。

次に、岡田幹事長の挨拶ですが、幹事長が通常国会に向けての課題として挙げたのは下記の4点です。

(1)国民の皆さんの期待に応える熟議の国会を実現するために、与野党で協議したい
(2)政治と金の問題について、国民の信頼回復に向けて政治改革に取り組まなければならない
(3)政権政党にふさわしい党の組織、機構が求められている
(4)マニフェストの検証作業を行いたい

個人的に、全く正論だと思いました。と言いますか、これらの項目は、この間、私たちが党内でお願いしてきたことなんです。特に、最後のマニフェストの検証作業についてですが、これはかねてからいろいろな場で指摘されてきた通り、2009マニフェストについて、政権について1年半たった今の状況で、あらためて政策の重要性と財源の問題とを合わせて議論し、見直すべきは見直そう、そして国民の皆さんにもしっかり説明しよう、ということです。今、この検証作業をやっておかないと、むしろ、大事な政策で前に進めなくなってしまうと思います。しっかり議論した上で、やっぱり必要なものは変えずに実行すればいいわけなんですから。

ところで、以前、このブログでも書いたと思いますが、私自身は、党大会前の両院議員総会は必要だと考えていました。大体、臨時国会がああいう形で終わったにもかかわらず、その総括と通常国会に向けての意識合わせをする場がなかったですし、明日行われる党大会で討議される議案について、国会議員全体で議論する機会も無かったからです。

その意味で、今日の両院議員総会の開催は歓迎したかったわけですし、実際、やって良かったと思いますが、残念だったこともあります。

それは、岡田幹事長が、挨拶の冒頭で「この両院議員総会の目的は、明日の党大会で討議してもらう議案について意見をもらうこと」と言いながら、その後すぐに「大会議案だが......(この場で)意見が出ると正直困ってしまうが......何か質問があれば答えたい」と発言されたことでしょうか。そもそも、大会議案を議論するための場ということなら、昨年末の段階で両院議員総会の日程が決められていないといけませんし、意見を受けて変更がきくタイミングで開催されないと意味がありません。その意味では、これから党の組織改革が議論される中で、そういう組織としての基本的な営みがシステム化されるように提起していきたいと思います。

以上、簡単ですが、今日の両院議員総会の模様について、個人的な感想でした。皆さんも、ライブや動画をご覧になったら、ぜひ感想やご意見をお聞かせ下さい。

明日は、千葉県の幕張メッセで、民主党党大会が開かれます。その模様もまた報告します。