石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

今日の参議院予算委員会から

2010-10-25 23:19:16 | 活動レポート
昨日の予告通り、今日の参議院予算委員会、民主党の友近委員の差し替えで今日限りの委員として参加してきました。

民主党の川上委員の質問で始まった今日の予算委員会、自民党の質問でかなり紛糾して、何度となく議事進行が止まりました。その辺の模様、テレビでご覧になった皆さんも多かったのではないかと思います。まあこれは前回の予算委員会の時にも書いた話ですが、国民の皆さんにテレビで観ていただくのが恥ずかしい感じですね。同じ質問を繰り返しては、答弁が気に入らないと言って止まる。そしてまた同じ質問を繰り返す・・・。そもそも今日は、経済・財政と、外務・防衛に関する集中審議を行うための予算委員会だったはず。にも係わらず、それ以外の関係ない質問を繰り返しては審議をストップさせていた野党の皆さんですが、これが責任ある国会審議の状況と言えるのでしょうか。

特に今日は、自民党の質問の中で重大な事実誤認と思える発言がありました。それは、「国会公務員の総額人件費の2割削減」の論議の中で、公務員制度改革の話しになった時のこと。公務員の労働基本権の回復の問題に言及した自民党の質問者が、「争議権を公務員に認めている国など存在しない!」と大声で言い切ったのです。

まあご本人も勢いで口を滑らせたのかも知れませんが、これは明らかに事実誤認ですね。そもそも、ILO87号条約および98号条約で認められている労働基本権、いわゆる団結権、団体交渉権、争議権の定義と具体的解釈を全く理解していないからこういう発言が出るのではないかと思いますし、それに対して委員会室に居た自民党議員のほぼ全員が「その通りだ!」と同調していたことからして、そもそも公務員の労働基本権の問題がこれだけ長い間、国際的な批判を受けながらも全く進展を見せなかったその原因が分かったような気がしました。

ただ、この事実誤認に対して、その場にいた政府閣僚の誰もが的確な反論を出来なかったことも残念でなりません。特定の公務員に対して、加盟国が国民的合意の下でスト権に制限を加えることを国際労働機関(ILO)は否定していません。ただそれはあくまで限定的な話で、公務員全体に一律に争議権を否定することは明確に否定されていますし、今だにそういう状況にある日本は、先進国の中では全くの少数派であり、ILO条約違反の状態にあるのです。そもそもILOは、日本政府に対して「国の行政に直接従事しない公務員への、結社の自由の原則に沿った団体交渉権及びストライキ権を付与すること」を勧告しているのですから。

さて、この自民党委員による事実誤認が予算委員会の議事録にそのまま載った場合、それに対してはきちんとした反論を試みてみたいと思っています。

新聞記事で再会! NTTデータの子ども連絡網(事務所だより)

2010-10-25 15:04:50 | 雑記


本日の
朝日新聞「けいざい一話」にNTTデータ「フェアキャスト」が掲載されていました。

「フェアキャスト」は、メール、電話、ファックスに対応した連絡網システムで、主に小中学校が導入し、子ども安全連絡網として活用されているものです。情報の送信作業はコンピュータが一括して行ない、連絡状況の確認、再送信はいたって簡単。利用者は、連絡の手段を選び、各家庭で登録する(優先順位をつけて第一連絡先から第三連絡先を登録)。そのため、学校側で個人情報管理を行なう負担もありません。

 

今朝、議員から「今日の朝日(新聞)見た?」と言われ、見てみたところ大きく扱われていたことにビックリ!

 

なぜ、驚いたかというと、昨年、『NTT労組新聞新年号企画:石橋みちひろルポ』の取材で、システムの発案者であるママさん社員・住田さんにお世話になっていたからなのです。

昨年の取材時の写真がこちら↓



住田さん(写真左)には取材を通じて、多くのことを学びました。

PTA役員を通じて、従来からの電話連絡網をIT化できないかと発案したこと。

ほぼ一人で全国の学校や役所等を訪れ、ニーズを把握し、実行可能な企画としたこと。

システムを構築してからは、利用者拡大へ向けて、あらゆる人から同意を得られるよう、心のこもったそして説得力あるプレゼンをし続けていること。

それら熱意・信念を継続して持ち続けていることが話をすると伝わってくるのです。

 

教育現場のIT化というと、パソコン・モニターを活用したIT授業などが真っ先に浮かびますが、この取材で、家庭と学校・地域を結ぶ「フェアキャスト」のような連絡網システムもあることを学びました。ICTの利活用で社会の絆を支える働く仲間から直接話をうかがえたことで、視野が広がったと思っています。住田さんはじめ、お世話になった方々に感謝です。

 

そんなわけで、今回の新聞紙面で再会できたこと、とても嬉しく思っています。

いきいきとされているからでしょう・・・。住田さんどんどん若返っています。

うらやましい・・・・・・。


ちなみに、昨年の取材時の写真(上掲載写真)は私が撮影したものですが、このとき、ICレコーダーが壊れピンチの状態に! 取材者へ気づかれないよう、平静を装い、取材内容をノートに走り書きしたことを思い出しました。
事務所へ戻ってからミミズのような字を解読し、大変な思いをしたことは言うまでもありません。
取材は事前準備が大切! ということも併せて学んだ取材となったのでした。 
 

今後、「フェアキャスト」のさらなるユーザ拡大につながることを願っています。

 

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