石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

臨時国会が始まりました・・・汚いヤジで!

2010-10-01 23:38:20 | 活動レポート
「ひっどいヤジだな~」というのが今日の第一印象。いや、これは、参議院本会議で菅直人首相の所信表明演説を聞いていた時のお話です。

すでにご案内の通り、今日、第176臨時国会が開会しました。会期は12月3日までの64日間。ねじれ国会の下で、山積する重要課題や法案にどう政治が対応できるかが問われる重要な国会となるわけですが、熱い論戦の火ぶたを切ったのが今日の所信表明演説だったわけです。

まだご覧になってない方は、下記で録画ビデオと原稿全文が見れますので、ぜひ観てみて下さい。

 ・第176回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説(首相官邸)

録画ビデオは衆議院本会議でのものですが、演説の内容は参議院でも同じです。で、観ていただくと、演説の間でほぼ絶え間なく野党席からの「ヤジ」が飛び交っていることが分かると思います。現場にいるとまた臨場感が違うので、この録画ビデオからだけこの衆議院本会議での状況を判断するのも危険なのですが、私が観た限りでは、ヤジは参議院本会議の方が酷かったように感じられました。ねじれているのが参議院だ、というのも影響しているのかも知れませんが、ホンと、参議院側でのヤジは酷かったのです。

そもそも野党には、所信表明演説を「聞こう」という態度が感じられませんでした。ヤジも、センスのあるヤジならいいのですが、ほとんどが為にするヤジ、汚いヤジでしたね。ただうるさく、みっともないだけです。国権の最高機関である国会の本会議の場で、国の首相に対してセンスのかけらもない汚いヤジを飛ばす議員たちのセンス、私には理解できません。国民の皆さんは、こういうのを見てどう思うんでしょうか?

「民主党も野党時代はあんなみっともないことしてたのかね?」と、終わってから新人の同期同士で話しました。「うるさ~い!と叫びそうになったよ」と言う言葉に、「1年生として、次回あのヤジにどう対抗するか戦略を練ろう!」と言って同調してくれる仲間も。しかし「子どもたちにはこういう政治の姿は見せたくないね~」という発言には、みんなで大きく頷いてしまいました。

さて、今日は本会議の他にもいろいろ会合があったのですが、中でも『私立高校授業料の無償化などを含めた、私学教育・予算に向けた要請』のために事務所を訪問してくれた、12人の教員・親御さんのグループ(私学教育を守る父母懇談会)との会談がとっても印象的でした。

すでに本年度から、公立高校の授業料の無償化と、私立高校等に通う子どもたちに対する就学支援金の支給が始まっているのはご存知と思います。この施策自体、教育の家計負担を増やし続けてきた自民党時代の政策から考えると大きな方針転換で、国際人権規約の規定に合わせて「斬新的に高等教育の無償化をめざす」という民主党の政策目標実現に向けた大きな一歩を踏み出すものです。ただ、現実問題として、私立高校に通う子どもたちには、引き続き多額の家計負担が残っているのも事実です。

今日、訪問してくれたグループは、私立学校の教員の皆さんや、子どもを私立学校に通わせている親御さんたちなのですが、皆さんから学費負担の重さや、子どもたちへのしわ寄せ、教育格差の現状、さらには教員の皆さんの過重労働などの問題について切実なお話を伺いました。

私自身、政策目標の一つの柱として、『すべての子どもたちに教育の権利を保障し、日本の未来をささえる若者たちに豊かな教育・訓練の機会と、将来への希望&可能性を提供します』という目標を掲げています。そして、具体的施策として「公財政支出の教育への配分を大幅に増やし(当初目標GDP比4.5%、長期目標5%以上)、義務教育の完全無償化(給食費などを含む)、公立高校の学費無償化、私立高等学校や大学教育の学費低廉化を実現して、家計の教育負担を減らし、社会全体で人づくりを支えます。」と述べています。

大切なのは、単に「公立と私立の間の格差」だけを考えるのではなくて、「私立と私立の間の格差」や「都市と地方の格差」を併せて考慮に入れて、適切な政策対応を考えて行くことだと思います。子どもを私立に通わせる家庭の状況も多様であることを考えれば、まずは、世帯所得の低い家庭向けに「給付型奨学金」を充実させて行くことが有効かも知れません。

懇談の最後に、私から「財政事情が厳しい中、財源の確保という問題が常につきまといます。しかし教育は、子どもたちを希望ある未来へつなげる重要な役割を果たします。私も、政策目標の実現に向けて、思いを同じくする仲間たちと連携してがんばっていきます」とお話しして、皆さんとお別れしました。

やはり、現場の皆さんの生の声を聞くのは重要です。これからも機会を持ち続けていきたいですね。