夜、金沢から帰ってきました。今日の東京はとっても涼しくて過ごしやすかったのですが、意外にも、金沢は暑かったんです。どうやら、昨日は今日の東京並に涼しかったようですが、今日になってまた暑さがぶり返したとか。ん～、ということは、東京も明日からまた暑さがぶり返すかも知れませんね。このまま涼しくなってくれれば良かったのに・・・。
さて、今日は午前中、参議院・財政金融委員会の閉会中審査に出席してきました。焦点は、やはり今、一番の懸案となっている円高や株安、デフレへの対応。今日は野田財務大臣の他、白川日銀総裁も参加して、与野党からの質問に大臣らが答える形で2時間半にわたって議論が展開されました。
午後、小松空港経由で金沢へ。情報労連・石川県協議会の定期大会に参加して、ご参集の皆さんにご挨拶してきました。先日、NTT労組・西日本本部大会が開催された時に、挨拶の中で「この1年半の取り組みで一番記憶に残っているのは、西日本のある場所で、あわや交通事故で死にかけたことです！」と思い出話をさせていただいたのですが、実は、その場所というのはこの金沢なのです。市内で挨拶周りの最中、一時停止を無視して交差点にフルスピードで突っ込んで来た乗用車と、もう少しで衝突しかけたのですね。その時に車を運転して下さっていた情報労連・石川県協のKさん、F1ドライバー並のブレーキとハンドル操作で衝突をギッリぎりのところで回避！何とか事なきを得たのです。あっ、ちなみに相手の車両は、何事もなかったようにそのまま走り去ってしまいました。
ということで、今日は改めてKさんにお会いし、お礼を言っておきました！
ところで、今日は突然ですが、農業のお話を少し。
9月7日に農林水産省が、2010年の『農林業センサス（速報値）』を公表しました。すでに新聞等で報道されているので、ご覧になった方もあるかと思います。センサスはこちらで手に入りますので、興味のある方、ぜひご一読を：農林水産省「農林業センサス」
ちなみに、この件に関する新聞報道はこちらをご参照下さい：
・農林業センサス：農業人口７５万人減 減少率最大２２．４％－－０５年比（毎日新聞 2010年9月7日 東京夕刊）
・農業人口：減少加速化 高齢者の引退本格化、農地の継承・集約課題に（毎日新聞 2010年9月8日 東京朝刊）
新聞記事などでは、やはり「農業人口の減少が加速化している」という部分をセンセーショナルに取り上げる報道が多いですね。確かに、農業を本業とする農業就業人口が、前回2005年の調査と比較して75万人減、減少率22.4％と言われると、「えっ～、そんなに減っちゃったの～」と驚きの声を上げたくなるのも無理のないところだと思います。
農業の担い手の皆さんが高齢化しているのは確かにその通りで、その中でどう後継者を作り、育て、農業を長期的に持続可能にしていくのか、しっかりと政策を立てなければいけません。そしてそのためには、「農業を魅力ある産業にすること」、「農業でちゃんと生活が出来ること」、さらには「頑張って成功すればいい生活が出来ること」が必要です。この点は、他の産業と全く同じで、特に若者に対する訴求力の向上が絶対不可欠だと思います。
そこでカギになるのが、「農業経営体の規模の拡大」と「多角化の進展」です。
センサスの結果からも、この二つの潮流を見て取ることができます。たとえば前者についてですが、経営耕地面積規模の変化を見ると、５ヘクタール以上の層では経営体数が増加していて、規模が大きくなるほど増加率が高まっています。特に、30ha以上では21.8％という高い増加率になっているのが注目されますね。ただ、日本は中山間地農業が多いので、規模の拡大が出来る地域もあれば出来ない地域もあるのです。出来ない地域の経営体力と競争力をどう強化していくかをしっかりと考えていかないといけません。
その点で、私が注目しているのが「多角化の進展」です。センサスで言うと「6次産業化の取り組み」のところですね。これはつまり、農村地帯で単に農産物を生産するだけでなく、その加工も地場で行って付加価値を付けたり、さらには農業や農地、田園、農産物、田舎の自然などを複合的に有効活用して、さまざまな新しい事業展開を行うことなのです。
例えば、観光農園や農家民宿（いわゆるアグリツーリズム的なもの）、貸し農園や体験農園、農家レストランや癒しの場（ファームセラピー）など、すでにさまざまな取り組みが始まっています。センサスによると、今のところ農産物の加工以外は経営体数は少ないようですが、それでも数が増えていることは間違いありません。
農業をより魅力あるものにするだけでなく、雇用の創造や地域の活性化にもつながるこれらの取り組み、ぜひ今後とも応援していきたいですね。
さて、今日は午前中、参議院・財政金融委員会の閉会中審査に出席してきました。焦点は、やはり今、一番の懸案となっている円高や株安、デフレへの対応。今日は野田財務大臣の他、白川日銀総裁も参加して、与野党からの質問に大臣らが答える形で2時間半にわたって議論が展開されました。
午後、小松空港経由で金沢へ。情報労連・石川県協議会の定期大会に参加して、ご参集の皆さんにご挨拶してきました。先日、NTT労組・西日本本部大会が開催された時に、挨拶の中で「この1年半の取り組みで一番記憶に残っているのは、西日本のある場所で、あわや交通事故で死にかけたことです！」と思い出話をさせていただいたのですが、実は、その場所というのはこの金沢なのです。市内で挨拶周りの最中、一時停止を無視して交差点にフルスピードで突っ込んで来た乗用車と、もう少しで衝突しかけたのですね。その時に車を運転して下さっていた情報労連・石川県協のKさん、F1ドライバー並のブレーキとハンドル操作で衝突をギッリぎりのところで回避！何とか事なきを得たのです。あっ、ちなみに相手の車両は、何事もなかったようにそのまま走り去ってしまいました。
ということで、今日は改めてKさんにお会いし、お礼を言っておきました！
ところで、今日は突然ですが、農業のお話を少し。
9月7日に農林水産省が、2010年の『農林業センサス（速報値）』を公表しました。すでに新聞等で報道されているので、ご覧になった方もあるかと思います。センサスはこちらで手に入りますので、興味のある方、ぜひご一読を：農林水産省「農林業センサス」
ちなみに、この件に関する新聞報道はこちらをご参照下さい：
・農林業センサス：農業人口７５万人減 減少率最大２２．４％－－０５年比（毎日新聞 2010年9月7日 東京夕刊）
・農業人口：減少加速化 高齢者の引退本格化、農地の継承・集約課題に（毎日新聞 2010年9月8日 東京朝刊）
新聞記事などでは、やはり「農業人口の減少が加速化している」という部分をセンセーショナルに取り上げる報道が多いですね。確かに、農業を本業とする農業就業人口が、前回2005年の調査と比較して75万人減、減少率22.4％と言われると、「えっ～、そんなに減っちゃったの～」と驚きの声を上げたくなるのも無理のないところだと思います。
農業の担い手の皆さんが高齢化しているのは確かにその通りで、その中でどう後継者を作り、育て、農業を長期的に持続可能にしていくのか、しっかりと政策を立てなければいけません。そしてそのためには、「農業を魅力ある産業にすること」、「農業でちゃんと生活が出来ること」、さらには「頑張って成功すればいい生活が出来ること」が必要です。この点は、他の産業と全く同じで、特に若者に対する訴求力の向上が絶対不可欠だと思います。
そこでカギになるのが、「農業経営体の規模の拡大」と「多角化の進展」です。
センサスの結果からも、この二つの潮流を見て取ることができます。たとえば前者についてですが、経営耕地面積規模の変化を見ると、５ヘクタール以上の層では経営体数が増加していて、規模が大きくなるほど増加率が高まっています。特に、30ha以上では21.8％という高い増加率になっているのが注目されますね。ただ、日本は中山間地農業が多いので、規模の拡大が出来る地域もあれば出来ない地域もあるのです。出来ない地域の経営体力と競争力をどう強化していくかをしっかりと考えていかないといけません。
その点で、私が注目しているのが「多角化の進展」です。センサスで言うと「6次産業化の取り組み」のところですね。これはつまり、農村地帯で単に農産物を生産するだけでなく、その加工も地場で行って付加価値を付けたり、さらには農業や農地、田園、農産物、田舎の自然などを複合的に有効活用して、さまざまな新しい事業展開を行うことなのです。
例えば、観光農園や農家民宿（いわゆるアグリツーリズム的なもの）、貸し農園や体験農園、農家レストランや癒しの場（ファームセラピー）など、すでにさまざまな取り組みが始まっています。センサスによると、今のところ農産物の加工以外は経営体数は少ないようですが、それでも数が増えていることは間違いありません。
農業をより魅力あるものにするだけでなく、雇用の創造や地域の活性化にもつながるこれらの取り組み、ぜひ今後とも応援していきたいですね。