やまちゃんのおっさんぶろぐ

あくせくしなくなって来た団塊世代のおっさんの新米ブログVer.3

ぼったい『安倍川』

2009年08月28日 04時49分58秒 | 静岡
昭和30年代初め頃の夏、やまちゃんたちは腕や足、顔を真っ黒にしながら山野を遊び歩いていた。

池の放水口から流れ始める小川では、水草や雑草を少しずつどかしながら”ぼったい”を仕掛け、



上流から子供たちみんなの足で小川の両側をガシャガシャしながら”ぼったい”まで行くと引き上げ獲物を取った。

これも親父たちが使った年代物、網と竹を縛った針金も錆びて竹もささくれているが、

今と違いこれでも文句を言う子供はいなかった。

ぼったいとは、細かい網目の金網を竹の棒と割り竹で三角箕を作ったものです。


          ”ぼったい”

      




これでドジョウや川えびを取ったりして、今度は大きな釣り針(掛川では毒針と言った)に

タコ糸を付けそのドジョウを刺して竹の棒の先端に付け川ぐろの穴を探り差し込み、

鰻の穴釣りをやった。

夕方になり晩御飯をつくるカマドの煙の匂いがする頃、モジリの中に練り餌を入れ小川に沈め家に帰った。(翌朝の獲物を楽しみに)

                     ”モジリ”

                   





現在、こういう竹の製品を作っているお店はあまり見かけることは出来ない。

DIYのお店に行っても化学製品で出来たものが多く珠に竹細工のものがあれば結構いいお値段です。

ここのお店は旧東海道の通称、弥勒橋(今の安倍川橋)の東側の弥勒交番の北側(南田町)にあります。

看板の下にいつも1~2個のぼったいが出してあります。

                          

ご主人のうしろには背負い籠(しょいかご)や大きな生茶籠などが置いてあります。



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