翌日は普段の癖で、待ち合わせはずっと遅いのに二人とも5時前から起き ゆっくり朝風呂に入り、Hが迎えに来るのを待った。
妹との待ち合わせは小田原で11時半、それまでHの事務所に行き ノワタリさんが仏像などにエネルギーを入れた。その後、湘南の海沿いをで小田原駅まで送ってもらった。海は昨日の暗いグレーではなく明るいグリーンで綺麗だった。海辺育ちの私には海を見ると落ち着く。
「この辺はいいわね。海を見ながら暮らせたらいいな」と言うと、Hが
「塩害がすごいよ。錆びるのが早いんだよ。」と言う。それは私の所も同じ。
私達は1時間早かったのでその間にレンタカーの予約を入れた。何時ものヴィッツで、今回駒ケ岳の箱根本宮まで行くので日暮れまでとして17時半返却にした。
妹と合流し、彼女に運転してもらおうと思ってなのが、今朝早く出てきたので疲れたからと言われ、私の運転となった。ナビで最短としたら、箱根新道でなく有料道路を走ることとなった。
道路は空いており、道沿いの桜のつぼみはまだ固い。
桜の季節は人が多いだろうなといいながら、展望台で一休み。もう眼下に芦ノ湖である。
昨年は芦ノ湖をぐるり1週したが、霧の為何も見えなかった。霧の道を走るだけの為に有料道路代を払ったような物だった。
今回は箱根神社の駐車場まで行くことが出来た。箱根神社にお参りし、九頭竜神社へお参りすると、若いカップルが1組づつ並んで列を作っていた。縁結びの神様らしい。
その後、プリンスホテルの駐車場から九頭竜神社本宮まで歩く。昨年は湖尻から行ったが、このルートの方がずっと早く着いた。
妹は姪達の母校が甲子園での試合が始まっているので気になって仕方ない。宮崎中のバスを借り切って45,6台で2泊3日で応援団は出かけたと言うが相手校がイチローの母校だから、たぶん駄目だろうけどどんな試合経過になるのかと娘にメールを送っていた。
この写真は昨年ノワタリさんが写されたもの
まず、白龍神社からお参り。参拝者が次々とやってくるので居なくなるのを待っていると、
「あ~、駄目。歌が出る。」と言われ、ノワタリさんは湖に向かって歌われだした。
「オウゥゥゥ~。」と歌われた後、「国祖国常立命様、天照大神様、スサノウ神様、龍神様、有難うございます。」すごい国の根本の神様方ばかりである。
「『最近、神様、神様、お出ましくださいませ。』と言うのよ」と言われていたのがスサノウの命様と私は思っていたが、そうではなく天照大神様である事を昨日聞いた。
天の岩戸にお隠れになった後、出てこられたのは本物でないと読んだ事があったが、この時期になってお出ましになられたみたいである。
出るメロディもさくらさくらがお供をしていて多い。今まではそれぞれの神社や場所の岩戸開きであったが、今回はまた違った。
お清めしてお参りした後、今度は芦ノ湖のお清めをした。
九頭竜神社(本宮)
九頭竜神社の本宮をお清めしてお参りした後、ノワタリさんが湖に向かってじっと動かずに立たれていた。
「竜神様が喜ばれてお姿を現されているわ。ずっと先まで光になって」と言われた。写真を見ると水面に反射の光でなく、木々の間から大きな光が現れていた。
妹は私が海なら、「此処に住みたいわね。」と出口に向かって歩いているとそう言った。
さすが宮様の別邸であったから、すこぶるロケーションは良い。しばらくするとコテージが幾つか見えてきた。
「あそこを借りたら?でも冬の間は不便でしょうね。雪があったりして、お取り寄せ生活するしかないわ。」と、夢の無い事を言って笑った。
駒ケ岳のロープウエィに乗る頃には3時半になっていた。
駒ケ岳山頂より 太平洋 真鶴あたりだろうか
ロープウエィからまじかに富士山が見えてきた。こんなに近くに見るのは初めてである。
ノワタリさんは「この季節にこんなに雪が少ないなんて」と言う。昨晩も富士の雪が少ない事が話題になっていた。こんなに冷たいのに雪が少ないのは地熱が高いからだろうとみんなが言っていた。
降りると、大風で寒いとか、冷たいとかいうより顔も手も痛くて霜焼けになりそうだった。箱根元宮が見えるけど、風が強過ぎて進まない。
やっとお宮まで着いたが他に人もいてお清めは出来ない。お参りするのもやっと、風に飛ばされそうだった。途中のしめ縄を張ってある馬降石と祠でお清めしたが、風に飛ばされ、逆方向に何もかも飛んでしまった。
足元は白い石、先月BSフジで放送していた白い火山弾だろうか?後ろの親子連れの小学生の男の子が「もし、此処で富士山が噴火したらどうなるの?」と父親に聞いているのを妹が耳にした。たぶん、助からないであろう。
富士山と芦ノ湖
ロープウエイ乗り場に駆け込み、温かい飲み物を探すが、ココアはすべて売り切れ。ホットレモンで暖をとる。登りの客が出て行ったと思ったら、アナウンスが流れた。
「次の4時半で大風の為運行は終了。」だと言う。今上がった人達は10分しかないので神社を遠くに見るだけでロープウエィの景色しか見れなかっただろう。
下山するともう駐車場には車は少なく、また私の運転で帰路に着いた。ナビの推奨ルートにしたはずだったが、旧東海道の曲がりくねった道を走ってしまい時速30キロの表示の訳が解った。
連続カーブの道を進み畑宿を通り、箱根新道が横にあるのになかなか乗れない。やっと乗ったと思ったらもう小田原だった。今回も箱根観光と言う訳に行かなかった。ただ霧に包まれていた昨年と違い富士山がしっかり見えた。
到着はやはりきっちり5時半であった。その後横浜へ出てみんなで中華料理を頂き、遅くにノワタリさんとお別れした。
妹は娘の所へ行くので少しゆっくり滞在するが、私は仕事を持っている為、朝7時20分の始発に乗った。の窓からビルの向こうに小さく富士山の頭を見る。上空へ上がると、また富士山が見送ってくれるみたいに姿が見えた。
今回はずっと富士山だった。ちょっと気に掛かる。
ノワタリさんはもうコノハナサクヤ媛様は行動を起こされたから、立て替えは始まってるわね。世の中も立て替えならば、個人々も立て替えが始まるわと言われた。その通りの事が私にも起きていた。