ケース・バイ・ケースは、和製英語......?

2015-08-22 15:48:44 | 語学学習
 先日英語を教えている時のことでした。「好き・嫌い」を英語で言う練習をするというのが、ポイントでした。

 「Do you like to travel by plane?」(あなたは、飛行機で旅行するのが好きですか?)と僕が聞いたら、その生徒さんは、
「Case by case.」(場合次第だ。)と答えました。で、彼女はすぐに「これって和製英語ですか?」と聞いてきた。「いいえ、これはちゃんとした英語ですよ。英和辞典にもちゃんと載っていますよ。」と僕が答えてあげたら、彼女は安心した様子でした。ついでに、「時と場合次第だ。」という意味の英語表現としては、
「It(That) depends on the situation.」と言うほうがよく使われていると思いますよ、と付け加えておきました。さらに、ついでながら、この表現は、「It(That) depends.」まで言えば同じ意味で使えるんです。
 
 もちろん、上記の質問に答える時は、基本的には、好きであれば
「Yes,I do.」、好きでなければ「No,I don’t.」、まあまあなら「So,so.」という言い方もあります。

 彼女が「ケース・バイ・ケース」が和製英語かもしれないと疑ったというのは、とてもいいことだと思います。最近この表現はあまり聞かなくなりましたが、かなり前から「カタカナ語」として日本で使われていますからね。日本に氾濫している「カタカナ語」は和製英語とかメチャクチャな使われ方の表現が多いですからね。残念ながら、正しいものが少ないですからね。なので、僕は彼女に「そうやって疑うというのは、英語を勉強していく上ではとても大切なことですからね。」と言っておきました。

 まあ、いつも言ってきていることですが、正しい英語、フランス語などを使おうという時には、日本の「カタカナ語」はほとんど当てにならないので、確かめたほうがいいですね。

 ということで、きょうは、この辺で。