「カタカナ語」が多すぎる!!

2016-12-06 17:02:44 | 語学学習
 けさ、いつものようにフランス語を習っている生徒さんのひとりのお宅に出張レッスンに行った時のことでした。レッスンが終わったら、お菓子とコーヒーを食べ飲みながら雑談をするのですが、今日は、彼女が「最近テレビや新聞を見ていると、「カタカナ語」が多くてよくわからない......使い過ぎているんじゃないですか?先生、どう思いますか?」と聞いてきた。僕の答えは、「全く同感ですね。」だった。

 彼女は、さらにこう続けた。「ちゃんと日本語があるのに、どうしてわざわざ「カタカナ語」を使わなければならないの?日本語で言えば、わかりやすいのに......。しかも、日本人が勝手に作ったり、単語を短くしたり、だからますますわかりにくい......。」と。僕は、「本当にそうですよね。全く同感ですね。」と答えた。僕と同じように感じている人がいるんだと思い、なんだかちょっと嬉しくなったので、僕もさらに付け足した。「英語だけでなく、最近はフランス語、イタリア語、スペイン語もけっこうあるかなあ。それらの外国語を単独で使っていればまだいいけど、へたをすると、混ぜて使っている場合があるので、ますますわけがわからないんですよ。」と。それを聞いて、彼女は「外国語をよく知らない人なら、「カタカナ語」が全部英語だと思ってしまうんじゃないですか......それはまた問題ですね。」と。まさに、そのとおりだ。全部英語だと思い込んで覚えてしまうと、いざ英語を使わなければいけない時に通じないですからね。

 次に、いくつか例を挙げましょう。
 「アポをとる」。これは英語の「appointment」を勝手に短くしてしまった例です。単語を途中で切ることはできないので、「アポ」が正しい英語と思われては困るんです。ついでに、意味は「予約」、と言っても、「人と会う約束」ということです。正しい英語では「make an appointment」と言います。単語を途中で切ってしまった例としては、「コラボ」。正しくは「collaboration」、意味は「共同作業、共作」。
 「ランデブー・ポイント」。「合流地点」の意味で使われているようですが、「ランデブー」は「rendez-vous」というフランス語で、意味は基本的には「人と会う約束」。「ポイント」は英語で「point」、意味はここでは「点、地点」です。とにかく、フランス語と英語を混ぜて使っている悪い例でしょうね。
 他にも例はたくさんあると思いますが、今までもけっこう書いてきたし、これからも書いていくでしょうから、今日は例を挙げるのはこれぐらいにしておきましょう。

 最後になりますが、やっぱり外国語は正しく覚えて、必要な時にちゃんと使いましょう!!

 では、きょうはこの辺で。
 


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