英語を使い過ぎ(その 15)

2015-06-24 16:22:00 | 語学学習
 最近テレビを見ていると、よく「これはマストな商品だ」とか「これはマスト・バイだ」とかいう表現を耳にしますが、何だか僕には耳ざわりでしょうがないのです。

 確かに「must」には形容詞や名詞の使い方があり、「絶対必要な(もの)、ぜひ見る(聞く)べきな(もの)」という意味があります。「buy」にも名詞の使い方があり、「買い物、格安品、掘り出し物」の意味があります。ですから、上記の表現は間違った使い方でないので、それは助かりますが、でもその前に両方の単語には英文を作るためのもっと基礎的かつ重要な使い方があるので、それを通り越してわざわざ上記のような言い方をしなくてもいいと思うんですよ。しかも、いつも言っているように、日本語があるんですから。だから、「これは絶対必要な商品だ」とか「これは絶対買うべきものだ、絶対必要な掘り出し物だ」って言えばいいのでは?と思うんですよ。そのほうが誰もがみんなすぐにわかるしね。

 上記の「must」と「buy」のもっと基礎的で重要な使い方については、そのうちちゃんと書くことにしますが、とにかく、両単語の上記の意味は、辞書で調べても最後のほうにやっと出てくるので、何もわざわざそういうのを使う必要があるのか?と言いたいんですよ。

 何だかいつも文句ばかり言っているように聞こえていると思いますが、あまりにも外国語が氾濫しているので、どうしても僕には「耳ざわり」、「目ざわり」でしょうがないんですよ。英語やフランス語を教えている人間から言わせてもらうと、やっぱり使うべき時に正しく使えばいいんですよ。結局、いつもの話になってしまいましたが、読者の皆さん、どうぞお付き合い下さいね。

 それでは、きょうはこの辺で。
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英語を使い過ぎ(その 14)。

2015-06-15 17:06:33 | 語学学習
 先日テレビを見ていたら、またしても英語の使い過ぎを発見してしまった......。今度は何かというと、「インナー・マッスルを鍛えます。」という表現でした。ここで僕はまたしても、いったいこれを聞いた人のうち何人の人がすぐに理解できたのだろう?と疑問に思いましたね。

 「inner」は「内側の」の意味の英単語で、「muscle」は「筋肉」の意味の英単語ですが、ちゃんとそうやって日本語があるのですから、どうしてわざわざ英語で言わなきゃならなかったのか?と思うんですよ。「内側の筋肉を鍛えます。」で済むと思いませんか?そのほうが誰もがみんなすぐにわかるでしょう。いつも言っていることですが、「ピザ」とか「ピアノ」などのようにもともと日本になかったもので外国から伝わったものには、外来語を借用するしかないと思いますが、ちゃんと日本語があるのにわざわざ不必要に英語やフランス語などの外国語を使う必要があるのか?ということですね。

 結局いつもと同じ話になっちゃいますが、使うべき場面でなるべく正しく英語やフランス語を使いましょう!ということですね。不必要に、中途半端に、ただテキトーに使っていると、いざという時に通じないのではないか?と懸念されますね。日本人が勝手に作っちゃった「和製外国語」もかなり氾濫してますからね。

 僕が言いたいことは、英語でもフランス語でもその他の外国語でも、とにかくちゃんと正しく覚えましょう!!ということですね。「テキトー」に使うのは悪影響ですね。

 それでは、きょうはこの辺で。
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おもしろい英語表現をまた思い出した。

2015-06-10 17:20:59 | 語学学習
 最近ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」を聞いていた時のことでした。そう言えば、英語でおもしろいかもしれない表現があったっけなあ......。

 「I’m dog-tired.」という表現だ。皆さんは意味がわかりますか?

 正解は、「私はヘトヘトに疲れている。」という意味なんです。犬のことを思い出せば、「なるほど」って思いませんか?だって、犬が舌を出して「ハーハー、ゼーゼー」と言っている様子を思い浮かべると、ものすごく疲れているんだなって思いますよね。

 もちろん、別の言い方もありますが、上記の表現がおもしろいなあと思い、皆さんに紹介したいと感じたので、書いてみました。すでに知っている人には、「なんだ......そんなことか......」って言われそうですが......。

 で、なんで僕がその曲を聞いて上記の表現を思い出したかというと、歌い出しの歌詞を聞いて、ということなんです。
「It’s been a hard day’s night,
 and I’ve been working like a dog.」という歌い出しなんです。この中の「work like a dog」という表現は文字通りは、「犬のように働く」ということなので「がむしゃらに働く」という意味で使われるんです。だから、上記の表現も「犬みたいな疲れ方」をするってことなんですよ。

 それでは、きょうはこの辺で。
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シュー・クリームは通じないよ!!

2015-06-01 15:53:30 | 語学学習
 先日シュー・クリームを食べていた時にふと思ったんですが、そう言えば、シュー・クリームも和製外国語だから通じないんだよな......と。

 もともとフランス語で「chou à la crème」(シュー・ア・ラ・クレーム)と言うのですが、「ア・ラ」がなくなっちゃって「クレーム」が英語の発音の「クリーム」になって「シュー・クリーム」になっちゃったんでしょうね。つまり、フランス語と英語を混ぜて使っているという悪い例のひとつになっているんです。だから、日本での表現の「シュー・クリーム」のままでは、英語圏でもフランス語圏でも通じるわけがないんですよ。英語圏で「シュー・クリーム」と発音したら、食べ物どころか靴用のクリームが出てくるでしょうね......だって彼らの耳には「shoe cream」と聞こえるでしょうからね。

 英語では「cream puff」(クリーム・パフ)と言うんです。なので、英語圏ではこのように言わないと通じないんですよ。フランス語圏では上記のように言わないと通じないんです。

 なので、海外旅行をしている最中に「シュー・クリーム」が食べたくなったら、気を付けなければいけないでしょうね。

 とにかく、いつも言っていることなのですが、日本で氾濫している外国語は、残念ながら間違っているほうが多いので、鵜呑みにしてはいけないですね。専門家に聞くなどして確かめたほうがいいですね。

 では、きょうはこの辺で。
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