保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

晩秋の保津川下りを「温かく下る」ために。

2008-11-10 16:56:40 | 京都情報
今日は上空の寒気や日本の南に停滞する前線の影響で
雲が広がり、今秋1番の冷え込みとなりました。

朝晩の冷え込みが進むと山の紅葉も一段と鮮やかに
色づいてきてきれいなのですが、自然の中をオープン船
で下る川下りの乗船客さんにとってはちょっと寒さが
こたえるまさに‘両刃の剣’ともいえます。

これから秋が深まっていく毎に今日の様な日が多くなって
来ることが予想されますので、その対策を少しお教えしたいと
思います。

先ず目安となるのはその日の最高気温予想です。
最高気温が18℃以下なら日中であっても
防寒の用意をしっかりしたいです。

先ずコートヤジャンバーなど厚着でお越しくださるのは
もちろんのこと、手袋やマフラーは必需品、ニット帽や
耳当てなどのグッズも用意すればさらに‘よし’です。
寒さは足元から来ますので、保温力の高い膝掛けや
ビニール系の敷物やまたポッカイロなども用意されれば
もう完璧です。

特に日が陰る午後1時以降にご乗船下さるお客様は、
必ずこれらの防寒対策をされるようにオススメします。
渓谷の中は日が沈むのが早く、嵐山へ到着する1時間45分
の間にかなり冷え込みも進むと思われます。

そして、必ず乗船前に済ましておきたいのが‘お手洗い’!
渓谷の中を下る保津川下りにはトイレが設置されていません。
(河川法上、渓谷に構造物は設置できないのが理由)
また船にもトイレを設置するスペースはありません。
もし緊急の場合は男性の方なら船の最後部から用をたして
頂くようにお願いしております。また渓谷に緊急上陸する
場合においても、船の安全を最優先しますので、上陸可能な
場所まで我慢願うことになります。
トイレは乗船中の冷え込みで、普段では予想しない早さで
‘もよおしてくる’ことが多々あります。

我々船頭もそれほど迫ってなくても、出航前には
必ず済ましておくほど注意しております。

渓谷の鮮やかな紅葉は、晩秋の寒さと共にやってきます。

渓流を流れる船の上から嵐山まで続く山々の
素晴らしい紅葉を心ゆくまで堪能して、身も心も
温かくなって帰っていただく為にも防寒対策には
抜かりのない様によろしくお願い致します。

☆最高気温が20℃近くある晴れた日でも午後からは
 少し冷えてきます。午後からの川下りを計画される
 方は温かい服装でご乗船下さい。


☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 55隻(午前中に32隻)
待ち時間予想 30分前後’(的中率90%)

天気予報 曇りのち晴れ(川下り日和度90%)

川気温  最高16℃ 最低9℃
     午前、午後の船共に防寒対策必要あり