宇宙の秩序に調和しながらの煩悩達成日記

自己実現。そうです、願望実現を通して、自己をさらに深く知ってみようという実験の日記ざます!

美青年は去り、アベ・マリアに落涙する師走

2012-12-15 09:17:15 | 瞑想にまつわる能書き
最近、マレにしか目にしないような美青年がやってきた。
2ヶ月ほど前の事。
インド人に囲まれてる日常に、ソレは脳幹に響くような刺激であったwwwww

米国人なんで英語は当然、おまけにアルメニア語も話せる。
ココでは、奇跡的な逸材、と思い、一目も二目も置いて、大切にした(爆)
給料だって、コッソリとアルメニア人の2倍支払ってあげた。
退屈しないように、責任ある仕事(爆)を任せ、明らかにエコヒイキもした。
細かい私が、美セイネンに対しては、相当、大目に見てあげた。

なかなかに静かな人物で、落ち着いており、育ちのよさを感じさせるものがあった。
しかし、時間の経過とともに、なんつーか、社会にもまれていない、悪く言えば、社会性に
欠ける事が判明した。

しかも、私の常識を激しく逸脱してくれたんである。
何をしたかつうと、「無断欠勤」

あのなー。。。。

どうやら、飲酒すると、15時間くらい寝てしまう模様。
最初のバックレは、Diwaliパーティの初日。
それまで一緒に準備してきて、イベントの重要性も、食堂の人員(最低人員しかいない)も
よーく知ってる上でのバックレ、であった。


うーむ。
通常なら、無断欠勤なんて一発で解雇、なんだが。他に人がいないのと、私は美セイネンに
大きく期待してたんで、とりあえず、しゃーないかと思い、「二度とこんな事がないように。」
と釘を刺した。


しかし。
二度あることは三度起きたのである。


仏の顔も3度まで。


私はもうあきれ果て、本人に直接話す気もせず、インド人を通じて解雇通告。
それでも美青年は店に来た。
なぜかキッチンに篭って、インド人のヘルプなんかしていた。

美青年の全身から、すんませんオーラが漂っていた。
だが。
私は1ヶ月の間に3回起きた無断欠勤、を許すことは必要ないと判断したのだ。
これ、癖。
多分、今後、何回も同じことを起こすだろう。

しかも、最後の無断欠勤前日は、仕事中なのに、美青年、客席に座りビールなんか飲んでいた。
私は用事で出かけるため、美青年を呼んで働くように言い渡し、店を出た。
2時間後、店に戻ってみると美青年がいない。
ザラ嬢に聞けば、「泥酔して帰った」

はーー??


私は泥酔して帰ったという日、美青年がカウンターでビールを飲んでるのを発見。
飲みかけのビール瓶があったのだ。
後で注意しようと思ったら、こげなことに。


こんだけ材料が揃ったら、解雇しかない。
どっちみち、美青年はクリスマス前に米国に戻り、3月までは米国に滞在するって
言ってったんで、新しい人を探さなくちゃ、とは思っていた。


もう、いい。10日も今もおんなじ。解雇を決定。
んで、すぐ、今までインタビューに来た人の連絡先に片っ端から電話した。

こういうときは、案外、見つからないもんである。


そして昨日。
お掃除のオバちゃんを訪問してきた人がいた。
感じのいい女性であった。

で、聞けばキッチンヘルパーの仕事に応募してきた、という。
掃除のおばちゃんの娘、であった。
私は、「えええーーー? こんなステキな人をキッチンに閉じ込めておくなんて
モッタイない! 接客しない??」と聞くと、OK、と。

さらに良く聞いたら、その女性は、掃除のおばちゃんが話していた、「オペラを学んだ娘」
であったのだ。

結婚して子供2人。35歳だというが若く見えて、ステキな人であった。
いつものようにヒマだったんでwwwwww 私は彼女に

アベ・マリアを歌っておくれでないか?

と頼んだのである。



私の目の前で歌う、ソプラノのアベ・マリア。
私は美青年の事で、結構、消耗していたせいか、その透き通った声に澱んだ心が
洗われた気がした。
素晴らしい歌声、でござんした。
私は思わず泣いてしまった。


美青年は去り、こうしてオペラ歌手が登場。
私のインド食堂は、なかなかに刺戟的ではあるのである。