goo blog サービス終了のお知らせ 

宇宙の秩序に調和しながらの煩悩達成日記

自己実現。そうです、願望実現を通して、自己をさらに深く知ってみようという実験の日記ざます!

わたしは、ゆるします。ソウルメイトの教え

2006-02-20 16:16:24 | 星からのメッセージ
許す事。

私はそれほど他人を憎んだりしない。そして、それほど愛したりもしない(笑)
でも期待するよね。こんな日には優しく慰めて欲しいぞ、とか。日頃優しい人だったりすると、余計期待したりするもんですね。

人生のかなり早い時期(中学生とか)に、私は天啓のように私の人生の指標がやってきた。それは当然今でも鮮明に記憶しているし、それを超える「指標」にも出会えていない。
その一つに『他人に期待しない人生』というのがある。
にもかかわらず、私は他人に期待しては受け入れられず(思うように事が運ばず)、自分を否定されたような気分になって傷ついたり、をずっと繰り返してきた。

前パートナーは厳しい人だった。まあ、ああいう人も滅多にいないだろうが(笑) 彼のビジネス環境の激変で、4年ほど、私が家計を支えていた事があった。私は高収入アーキテクトをしていたので、そんなに生活レベルを落とさなくても生活可能であった。
が、私が仕事辞めたら生活維持できない、というプレッシャーは大変なものであった。今まで「生きるため、食べるために働く」という切羽詰まった状況に追い込まれた事は無かったのである。

そんな環境に限って、仕事先には問題が多かったりする。辞めたくなるような環境だったりする。私は日本企業で働いていたのだが、駐在員ステイタスでないと二級市民(笑)のような雰囲気があり、さらに英語が堪能だったり、国家資格を持っていたり、日本人村に出入りしていない、という非日常的な日本人、だったので、かなりあからさまに攻撃を受けた。

仕事を終えて家に帰る。EXパートナーは国連のコンサルに選抜されるほどの優秀なビジネスマンなので、私は良く仕事の話をした。そのプロジェクトにおける日本人の愚鈍さ(失礼!)、明らかなミステイク、ししかしそれを認めようとしない環境、そんな愚痴をこぼしていた。そして私が女性で現地採用という低い身分(笑)なため、なかなか意見が採用されない、日本人男性は女性が優れた意見を言うと、速攻否定する習性があり(人によりますが)、沈黙を保つのが吉、という私の意見を、EXパートナーは全く理解できなかった。

私は彼の意見を聞いて、会社でどう対処したら良いかアドバイスが欲しかったのでは無い。彼のアドバイスは日本人には不向きなのである。彼自身は日本人のビジネス仲間も多く、人気もある。それは彼が日本人でないがゆえの特権も多いのである。
私が彼に愚痴っていた理由は、問題の解決策が欲しかったのではなく、「よしよし、いい子、いい子。私の問題のために、君にこんな思いをさせて働かせて済まない。」そう言って欲しかっただけなんである(笑)

ビジネスで問題が起きても、彼自身にはパリッとしていて欲しかったら、無理して高級車を買い、彼のスーツも高級生地でオーダーでした。一方私は心労で白髪が一気に増加し、自分自身が着飾るなんて事は忘れていたので、老婆のようになっていました。
数年後に当時の写真を見て、私は仰天しました。「誰?この老婆!」(笑) 私だって。

そんな日々を送っていた私に、Exパートナーはハッキリ!と言った。「プロに徹しろ。その会社の問題は君自身に問題がある。リアクションを取るのでなく、プロアクティブになれ!ウン云々かんぬん、、、」延々と続く彼のアドバイス。私はただ、哀しかった。

彼のため、彼自身の問題を解決しよう、助けようとしてる私に、まだ「足りない!」と言うのか?と。どうして一言「ありがとう」が言えないのか、と。ある日、いい加減腹の立った私は、正直にその旨を彼に伝えた。 少しの沈黙の後、静かに彼は言い放った。

「Did I ask you?」

私はおそらくこの言葉を生涯忘れないだろう(笑) 確かに問題が発覚した際、日本に帰れ、と言われた。私はぼんやりと専業主婦をしていたのである(笑) そんな矢先に仕事の話が持ち上がり、就職したけど、その期間、彼は国外でネット環境も充実してない時代だったので、私の就職に関しては何のコメントも無かった。ので、確かに「頼まれてはいない。」(笑)
彼も仕事をしていたが、収入の全てが負債(しかもワナにはめらて、彼は無実な負債)に充当されていたので、自然と、二人の生活の全てを私が賄う形になっていたのである。
そんな状況は彼も良く承知のはず。そしてこの言葉。私は全身が硬直して石になったような気分であった(爆) 確かに、何も頼まれては、いない。

他人に期待しない人生。13歳くらいの年齢には似つかわない気がするけど、これはずっと私の中にコダマしていた言葉である。そして私の実人生は↑のように、「期待しまくり」であったので、何かと気分の落ち着く事が無かったのである。

私とEXパートナーはその後、不毛の日々を経て軟着陸に至る。私は数億円にのぼる負債を4年で返済した彼もたいしたもんだと思った。夢にまでみた、返済最後の月。しかし私の心は疲労困憊していて、完済の日がきても、何も思わなかったし、感慨も無かった。「二人で乗り切った」という感覚が皆無だったのである。
それから3年後。ある朝突然思い立ち、私は全て私が購入した家財道具満載の家から、「クリスタル」と本だけ持って家を出たのでありました(笑)

Exパートナーとの事はインパクト大ではあったが、恨んではいない。タフなレッスンだったなとは思うけど、彼を通して多くを学びました。与えられる事は最大限に与え、受取るものも、最大に受取ったのだなあ、と今では思っています。
彼自身よりも、私は「わたし自身」を許す事が大きな課題でした。Selfesteemが低かった私は「奉仕」する事、犠牲をする事、与える事で、リターンとして彼の愛情なんかを期待していたのだと思います。そんなのにビクともしなかったEX。たいしたもんです(笑) 

学びが完結していない課題は、何度でも姿を変えてくる。
昨夜、Insight CDを聞きながら、多少の恐慌状態に陥っていた。「ゆるせなーーい!」と心が激しく叫ぶのである。理由は期待して、裏切られたから(笑) 些細な事で、相手は私を傷つけようという意図も全く無い、のであるが、「満たされなかったワタシの気持!」を、どうにかしないと、どうにもならない(笑)そんな気がして滅入っていたのである。

夕方、空腹が襲い、家に帰れば「昆布と高野豆腐の煮物」があるにもかかわらず、普段滅多に食べない「ダブルハンバーガー」なんか買っちゃったもんね(笑) それをワシワシと食べた後の罪悪感(笑) 気分が不安定だと、こうして罪悪感を感じるような行動に走ってしまうのですね!

朝になり、瞑想をしながらInsight CDを聞いていた。
頭の奥の方から「許すこと、許す事」 「私はゆるします。」 「私はゆるします。」というフレーズが聞こえてきた。
私の思うような行動を取らなかった、「新しい彼」をゆるします。
気分が重かったから、話してスッキリしたいと思った「人に期待したわたし」をゆるします。
ゆるします、ゆるします、ゆるします。

そんなことを呪文のように唱えていたら、なんか黒雲が晴れていく感じがした。些細な事で、「もう一生電話なんかしないし、会ってなんかあげないもんね!」とまで思っていた気分も柔らかくなってきた。明日の夜のデートは、楽しく過ごそう。。。とまで回復。

恨んでなくても、許せる事ってあるのだなあ、と思った。許す事って、そのままを受け入れる事なんだなあ、とやっと実感した朝。まだまだ始まったばかりの関係なのだから、多くを期待せずに、毎日発見する新しい彼をどんどん受け入れて、許して行こう、そう思ったのでした。



宇宙のエネルギーを風水で微調整-2006年版

2006-02-11 19:26:20 | 瞑想にまつわる能書き
さて、今日はどちら様にもお役立ち情報。私も早速昨夜実施致しました。

風水って、日本では「西に富士山の絵」とか黄色い財布が財運アップとか、〇パという人の風水が有名みたいですが、日本以外の国では、〇パさんの説は全く流布しておりません。あれは〇パ氏の独自の理論で、風水ではない、と断言しちゃいます(笑)
それから、案外フアンの多い「もりけん氏」。あの人の「運命変更」も風水ですね。ウサギや馬とか「十二支」に出てくる動物しか出て来ないです。ゾウだのタヌキだの猫だのはまず出て来ないですね。運命変更の小道具として。

そして数字も1から9までだと思います。あったとしても12まで。(数字って例えばウサギのぬいぐるみ8匹で受験に成功した、とかそういう場合でも数字です。)
なぜなら、風水では「ローシュースクエア」という9個の四角を使うのです。なんというのかな、升目っていうの。
そこに数字を入れると、縦からも横からも「15」になる組み合わせとかありますね。あまり関係無いけど。

風水。このローシュースクエアの発端は、その昔、中国人は「亀の甲羅」の模様から↑の数字マジックを発見したというストーリーらしいです。
9つの升目。中央が真ん中(笑)じゃなくて、部屋の中心に見立て、周りの8つのマス目を方角に当てはめていきます。

家、土地の風水を計算する場合、必ずこのローシュースクエアを作ります。
中に入れる数字は、ある一定のオーダーにより1~9まで動いて行きます。その動きで、年運、月運を見て行きます。

さて、風水。私が習ったのは「八宅風水」という香港、台湾とかでもっともポピュラーなものです。

最初に先生が絵を描きます。それが風水の基礎で、日本人には何となく理解出来ます。
その絵は、人が山を背にして(サポートという意味)、南を向いて立っています。目の前に川(運勢)が流れています。川は左から右に流れていく。東の空から日が昇り同時に龍が空に向かっては上昇をしていき、やがて、鳳凰を連れて日は西に沈んでいく。
これが風水の言う所の「宇宙」の基本。理想の家の立地条件です。

運には3種類あるといいます。

天運 ・・・決まったもの。運命。
地運 ・・・住んでる場所とか。
人運 ・・・出会う人とか。

風水では天運は動かしません。風水が作用するのは、地運、人運です。それでも100%は無いと言います。
なぜなら、100%の作用は神様だけが可能だから、だそうです。

風水では宇宙の組成を5つのエレメントで表現します。火土金水木です。これは漢字の曜日と一緒ですね。

気が付きましたか?五行には、日と月が無いですね(笑)日と月はそれぞれ陽と陰を象徴しますから、エレメントにはならないのでしょう。

そして、この陰陽コンビ、日と月をくっつけると、なーんと「明」という漢字になりますね!つまり、陰陽が合一してできるものは、「明」なんですね。あかり、と捉えてもいいかも知れません。漢字って凄いですね。

また、この五行は惑星にも当てはまりますね。大昔の人は太陽系の惑星に関して知識があったんですね。

凄いですね。神様はこんなとこにもメッセージ発見ゲームを隠してますね?(笑)

と、脱線しました(笑)
風水では暦の年も5つのエレメントに分かれます。今年は「火」のエレメントの年です。
なので、御自分のエレメント(誕生日から割り出します。ネットで簡単にできますよ。)のバランスで年のエネルギーでサポートされる人とそうでない人があります。
五行で行くと、火は燃えて灰になって土になります。ので五行が土の人には宇宙からのサポートがある幸運な年になります。
逆に、木が燃えて火になるので、木の人はエネルギーが消耗する年となります。

風水は個人の持つエレメントと土地、建物の方角(玄関の向いてる方角とか)の相性で財運や人間関係運、健康運などを見て行きますので、万人に共通するもの、ってのは基本的にあまりないのです。

が、年運をサポートする「レメディ」は存在します。これは年運と方角のバランス(相性)なので、Generalに効用があると先生が言ってました。
私は昨夜先生に聞いて、早速、実行しましたよー。

簡単なので興味がある方は是非どうぞ。

◆まず、6バー・チャーム。
これ日本では何て言うのかな?風水グッズの典型なんですが、中が空洞な管が6本(5本のもありますが、先生は6本を推奨)糸でつられてぶら下がってるの。
なので、風が吹くとその管がお互いに触れ合って、とても素敵な音を出すのです。
今年はそのチャームを「西」に配置。

ちなみに家の方角は、家の中心を基点で計ります。家の真ん中で磁石を持って計ります。

◆6コイン。
これも典型風水グッズ。穴の空いた6個のコインをデイジー型(つまり花の形)に糸で繋げたものが売っています。もちろん、コインは本物ではありません。
5円玉で自分で作ってもいいかも。
今年は6コインは南東です。

◆そして、何でもいいから「赤」い置き物を家の中心に飾りましょう。幸運を招きます。

◆後は「ひょうたん」。風水グッズ屋にはメノウで出来た12干とかひょうたんが必ず置いてあります。日本なら『唐辛子入れ』の本物のひょうたんでもいいかも?
それをベッドの側におきましょう、という事です。

◆最後に、今年の幸運の方角は「北」なんだそうです。
北にActive Waterを置きましょう、との事。アクティブ・ウォーター。動く水、循環する水ですね。
風水グッズに「小さな滝」とか最近売ってますね。あれです。金魚鉢でもいいんだそうです。水を循環させる装置があれば。
そういうものが見つからない場合、「時計」でも良いって先生言ってました。
これなら簡単。さあ、目覚まし時計でも壁時計でも、北に設置しましょう!!

先生にコインとチャームの「意味」を聞いてみました。Heaven Protection。天からの御守り。(そのままやんか・笑)との事でした。
ベッドサイドに置くと良いヒョウタンは、「健康のプロテクション」との事でした。





二人の天使が地上に降りてきた物語

2006-02-04 17:11:35 | 星からのメッセージ
今回は、ソウルメイトとの出会いの続編に変わって、ANYAさんの「牛物語」に触発されて、私も「牛物語」を書き止めておこうかと思いました。

私は占い好きである。「良い占い師がいる!」と小耳に挟めば、とりあえず駆け付ける(笑) そんな中に「タニア」というロシア人のタロットリーダーがいた。タニアは仕事を持っており、趣味と実益を兼ねてカードをOpenしていた。

私は数回、タニアに会った。私の言う「良い占い師」の定義は何か、というと「心根のキレイな人かどうか。」である(笑) たとえ当たる占い師でも、品格が無ければ、なんか嫌だわと思うのです。占いは、技術というより、チャネリングに近いと思うのです。心の純粋性が高い人は、それなりの世界にアクセスして情報を取ってくると思う。ので、品性卑しい人は、その性質に合った世界にアクセスしてると思うので、接近したくないですね(笑)

タニアはロシア人。数回、彼女のアパートでセッションをしたが、「必要最低限」のももしかない、ささやかな暮らしぶりが垣間見えるアパートであった。彼女のリーディングは1時間にも及び「全身全霊で」読んでくれてるのを感じる。そして、料金設定がとても安い。彼女くらいのリーディングができるなら、もっと高額を要求しても良いと思うし、あんなにつつましい生活をしてるのだから・・・と私は思ったものです。

タニアのリーディングによると、私はそのうち結婚するんだそうだが(だいたい、どの占いでもそう言われます。)、その相手は私に対して、「犬のようにロイヤル」なんだってさ(笑) 
彼女に会ったのは去年の前半だったけど、「まだ現れてないよ。」と言われてはいた。

そして私はタニアに「運命ってあるの?」という質問を投げかけた。彼女は「運命は決まっている。神様は私達より以上に、私達に何が必要か、どうすれば幸福になるかを知っている。そして必要なものは全て与えられている。リラックスして安心して受け取っていけばいいだけなのよ。」と。そしてタニアが話してくれたのが牛物語、なのです。

昔々、年取った天使と若い天使が、地上へ「体験」しにやってきたそうです。
二人は貧しい旅人の格好をして、どこかの田舎の地方に出現しました。
てくてくと歩いていると日が暮れ、二人はお腹が空いて、とても疲れていました。季節も春先で、まだまだ寒い時期でもりました。

少し先に大きな家があり、明るい光が窓の外まで漏れています。疲労困憊な二人は、引き寄せられるように大きな家に向かって歩き出しました。近ずいて、窓から中を覗くと、大勢の人がたくさんの御馳走の載ったテーブルを囲んで、楽しそうにパーティをしています。暖かい暖炉の炎を見てるだけで、疲れが溶け出すような気分になりました。
年寄りの天使が、玄関をノックします。誰も出てきません。何度も何度もノックします。そして、やっと玄関ドアが開きました。

「旅の者です。お金が無くて食べるものもありません。良かったら食べ物を少しわけて下さい。そして、一晩、暖かく寝れる場所を恵んでくれませんか?」 大きな家の人は、露骨に迷惑そうな顔をすると、そのまま、バタンとドアを閉じました。
悄然と立ち尽くす二人の天使に、その家の召使いが手招きをします。召使いに案内された場所は、使っていない馬小屋でした。そして、しばらくすると召使いが、粗末な食事を運んで来ました。

「あんなに御馳走があるのに、私達にはこんだけしかくれないの?そして馬小屋。あんなに大きなお屋敷だから部屋なんか一杯余ってるのに。」若い天使はさんざん文句を言っていました。
凍えながら一夜を過ごします。若い天使が目覚めると、年寄りの天使はなにやら、壁の補修をしています。古い馬小屋の壁はくずれた部分が多くありました。年寄り天使は器用に壁を塗っていきます。やがてキレイに壁ほ補修が済むと、旅人に扮した二人の天使は、また歩き出しました。

夕暮れが近づく頃、1軒の粗末な農家に辿り着きました。
年寄りの天使が、昨日のように一宿一飯のお願いをします。そすると、若い夫婦は「貧しくて何もないですが、どうぞ、旅のお方、今夜はここでお休み下さい。」と言って家に案内してくれました。
若い夫婦には小さな子供が一人。ちょうど夕食を食べようとしていたらしく、テーブルの上には質素な食事が並んでいました。若い夫婦は自分達は口にせず、「どうぞ、どうぞ」と二人の天使に食事を勧めてくれました。
やがて寝る時間。貧しい夫婦には一つのベッドしかありません。夫婦はベッドを二人の天使に明け渡し、自分達は、台所の床にうずくまって寝る事にしました。二人の天使は、そのもてなしに感動しながら、ぐっすりと休みました。

翌朝、若い天使は、若い夫婦の嫁の泣き声で目が醒めました。外に出てみると、若い夫婦の飼っている「牛」が死んでいました。嫁は「ああ、どうしよう。どうしよう。この牛だけが私達の財産で、ミルクを絞り、農作業に活躍していたのに。牛がいなくなって、もう、どうする事も出来無いわ。」とさめざめと泣いておりました。
夫が彼女を慰め、「また二人で一生懸命働こう。そして、また牛を飼おう。なに、じきに牛が飼えるよになるさ。」と妻の背中をさすっていました。

二人の天使は、若い夫婦にお礼を言うと、また旅を続けました。
しばらく黙りこくっていた若い天使が、年寄りの天使に言いました。「僕ら、貧しい旅人の身なりをしてたって天使じゃない?何かできたはずじゃない?お金持ちの家では、あんな扱いしか受けなかったのに、壊れた壁を修理してあげて。こんなに心の優しい若い夫婦には何もしないどころか、たった一つの財産の牛を見殺しにするなんて。。。」と不満を口にしました。

年寄りの天使が言いました。「金持ちの家の馬小屋の壁にね、たくさんの金銀財宝が隠されていたんだよ。多分、先祖が何かあって、馬小屋の壁に隠したんだろうよ。だから壁を塗り固めて、発見できないようにしたのさ。若い夫婦はね、あの夜遅くに、死神がやってきたのさ。妻の命を貰う運命になっていると。私は必死にお願いして、牛を身代わりにする事で、死神に納得してもらったんだよ。」

おしまい。