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一生仮宿

直腸癌切除後の排便障害で不自由な生活を送っています。
楽しみは酒と読書。

直腸癌手術時の入院記 3

2010-05-27 09:21:19 | 入院記
2009年12月15日 火曜日

朝になってから麻酔再開、嘘のように痛みが引く。
血圧は上が80前後下は45前後で推移、下がりすぎないよう願いながら
(下がりすぎると麻酔を止められるので)なんとか10時過ぎを迎える。
10時過ぎ、着替えてベッドのまま病室に帰る。
点滴の針が腕に、背中には麻酔、腹からはドレン、そして尿管までついている。
しばらくはこの状態で過ごさなければならない。
今日からもう歩行訓練、歩いた方が回復は早いとのこと。
病棟を一周する、疲れ痛みは感じない、現代医学はすばらしい。
ストマーはやはり避けれなかった。
先生にも看護婦さんにも綺麗なストマーだとほめて貰うが
嬉しくはない、高級梅干しが付いてるみたいで不気味。
パウチの便を取ってもらうのが申し訳ない気がするが、
看護婦さんは平気らしい。
本を読みながら一日をうとうと過ごす。


12月16日 水曜日

今日も昨日と変わらず水を飲みながら一日が終わる。
今日は病棟二周。


12月17日 木曜日

今日の昼から食事が出るとのこと、急遽妹に割り箸を買ってきてもらう。
食事はまだ食べたくないが断るわけにもいかないだろう。
おかゆ不味し。
今日も読書。病棟二周。
食欲なし。


12月19日 金曜日

ドレン抜く
今日背中の麻酔を止めるが、痛みが激しいので再開。
痛みおさまらず。急にコーヒーが欲しくなり缶コーヒーを飲むが不味い。
病棟二周。
食欲なし。襁褓が蒸れる。


12月20日 土曜日

昨夜は痛みのため寝れず。
朝、鏡の中のやつれた姿を見て驚く。
痛みのため読書も出来ず。
痛みのため、病棟一周のみ。
看護婦さんに、コーヒーを飲んでいいか、
チョコレートを食べていいか聞くが刺激物はだめとのこと、
でもチョコレートは食べた後で良かった?
昨日飲んだ缶コーヒーのせいでこんなに痛いのだろうか。
せっかく妻に入れてきてもらったコーヒーも飲めず。
(後で先生に聞くとチョコレートもコーヒーも可とのこと)
食欲なし。
襁褓が蒸れるので普通のパンツに替える。
今まで蒸れなかったのになぜだろう。
パジャマの背中とシーツが汗で濡れ交換してもらう、暑くもないのに不思議。


12月21日 日曜日

昨夜も痛みのため寝れず。麻酔のボタンを押しても効き目変わらず。
朝パジャマの背中とシーツが濡れていて交換。
背中を拭いてもらうとき麻酔の針が抜けていることがわかる。
痛みの取れない原因、襁褓が蒸れる原因、シーツが濡れる原因がわかる。
痛みのひどいときの押す麻酔ボタンは、気休めボタンだった。
前の晩パジャマ交換の時分かっていればと思う。
担当看護師によって丁寧さはかなり変わる。
麻酔の点滴を外し身軽になるが、尿のドレンがまだ残っている。
病棟二周。食欲なし。

 注 手術後の数日間は後日思い出して書いた物。


直腸癌手術時の入院記 2

2010-05-26 10:20:27 | 入院記
2009年12月13日 日曜日

6時起床、6時半に看護婦さんが来る。今日の食事はなしとのこと、
水、お茶、スポーツドリンクのみ可。

8時前にF先生回診、体調についての質問と絶食の説明。
10時より下剤2リットルを一時間で飲まなければならない、
その後のトイレ通いを考えると憂鬱。

飲み始めたとたんに、部屋の床の研磨業者が掃除をしたいとのこと。
トイレに通うことを考え後日に延期してもらう。
水だけを飲みながらトイレに通うこと数十回、
今回は二リットルの下剤のみで、内視鏡の時よりは楽だが、
便が出きらない気がする。

午後9時から水も禁止なので9時前にたっぷり飲んでおく。
どうせ出てしまうのだが。
夜、先生が眠剤を処方していかれたので必要なら言ってくださいと
看護師さんに言われるが断る。



2009年12月14日 月曜日

手術当日、朝から執刀医、麻酔医から説明を受ける。

10時浣腸、五分後からトイレで数回排便するが(水のような便)
残便感消えず。
午後12時より術着に着替え午後1時からの手術に備え病室で待機。
午後1時過ぎに病室で注射、手術室に向かう、
手術室で全身麻酔と硬膜外麻酔をされ意識を失う。

意識回復、妻が枕元で連絡するところはしたと話しているが意識朦朧状態。
先生も手術はうまくいきましたと言ってくださるが、人ごとのように聞こえる。

午後10時痛みのため目が覚める、ナースコールを探すが手元になし。
看護婦さんが見に来るまで我慢、脂汗が出る。
硬膜外麻酔が開始され痛み引くが、再び痛みのため目が覚める、
血圧が下がりすぎたため痛み止めを止めたのこと。
最低時の血圧75―35吐き気なし。
変わりにと痛み止めの注射をしてもらうが、30分たっても効かず。
五分刻みで時計を見ながら夜を過ごす、今までの人生で一番長い夜か?


直腸癌手術時の入院記

2010-05-25 10:01:28 | 入院記
病院へ持って行っていたノートパソコンに入院の記録があったので、
少しずつあげていこうと思います。
只、ストマー閉鎖後食事が始まると書く気力が無くなって、
退院まで書き続けることが出来ませんでした。

2009年12月11日 金曜日

午後二時入院
病名直腸ガン、超低位前方切除術を受けるため。
二時に病室に入る、個室320号室。319号室の予定だったがなぜか変更。
ホテル並みの部屋でビジネスホテルより広く快適。
時間つぶし用に文庫11冊持って来たが読書に集中できず。
(後で分かったが翻訳が悪いのか読み方が悪いのか、読みにくい本)
文字を追いながらも病気のことをつい考える。
今日初めて主治医のF先生が妻に病状と治療法を説明。
個室なので病室で説明を受ける。心付けも簡単に渡せる。
最初から人工肛門にならねばいいのだが、期待薄。
日曜日から絶食腸洗浄に入る、それまでは普通の生活でよいとのこと。
今日も外泊しても良いとのことだったが、
面倒なのと部屋が快適なので帰らず。
夕食は非常に質素、量も少なく和食なので完食。
7時半よりLANケーブルを借り50分ネットす。
ルナスケープの設定が少し変だがそのまま使う。
この後シャワーをして寝るだけ。
シャワーも部屋にあり快適だが、脱衣室がないのが不便。

2009年12月12日 土曜日

5時半起床
昨夜はなかなか寝付けなかった、掛け時計の秒を刻む音が大きい。
だがこれがないと静かすぎて不安かもしれない。
6時半、看護婦さんが朝の巡回。
夜中も気づいただけでも4回の巡回、
厚生連の時は1回だけだったような気がする。
昨日は寝れたか、体調、不都合はないかの質問、
寝れ無くても日中は遊んでいるのだから大丈夫と答えておく。
手術前の患者さんは不安で寝れない人が多いので、
必要なら睡眠誘導剤を出すとのこと、断る。
(自分がメスを持つのなら心配だが、任せるしかないから手術の心配はしない)
家での朝は、5時起床、6時に朝食、新聞を読みネットで時間がつぶれるが、
ここではTVと読書しかない。
朝食まで長そうだ。
7時半朝食、昨日の夕食と大変わりしない。
牛乳がついただけ良しとするか。
11時より人工肛門のためのマーキング。
看護婦大勢で来て良いですかと聞かれ、いいですと言ってしまった。
4~5人来てマーキングの講習サンプルになってしまった。
一時的な人工肛門確定的、だが僅かな可能性に期待。
昼食は温泉卵がのったどんぶり、3食食べた中で一番のボリュウム。
普通の人だと少ないだろうと思いながら食べる。
味付けは、どれも薄い。
3時半頃麻酔科の先生の検診と手術時の説明。
硬膜外麻酔の針は痛いかと聞く。
先生の答えは、ほとんどの人は思ったより痛くなかったと言われるとのこと。
すごく痛いと思いながら受けるといいかな。
4時過ぎよりネット、子供のホームページを見る。
明日からはしばらく見れないだろう。
今日の晩ご飯が手術前最後の食事、手術後も当分食事抜きだ。
昨日読み始めた「ユダヤ警官同盟」は上巻の半分読んで断念。
もっと集中力のあるときに読み直そう。
「地球保護区」は朝から読み始め完読。
しばらくは軽い本を読もう。
明日の予定を聞かないまま10時消灯、夕食後一度も看護婦さんは来ない。