細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『シグナル*長期未解決事件捜査班』のオレンジ信号は消えない。

2021年04月05日 | Weblog
●4月3日(土)10-20a.m. <二子玉川・109シネマズ・シアター9スクリーン>
★M-009『劇場版・シグナル(長期未解決事件捜査班)』(2021)関西テレビ放送、フジテレビ、トライストーン・ピクチャーズ
監督・橋本一 主演・坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子 <122分・ワイドスクリーン>
自分のパトカーの中にあった通信用トランシーバーが点滅し、若手捜査官の坂口が応答すると、それは2009年に事件を追っていた北村一輝捜査官の声だった。
それは過去に起こった政府高官の、未解決交通事故死の捜査をしている北村捜査官の担当事件で、高官の運転操作による事故死ではなくて、計画された暗殺計画だったという。
当然、過去の事件は事故死として報道されて、そこには<事件性>はなかったのだが、トランシーバーからの通信は、同様の事件がまだ画策されている、という注意報。
現在の2021年に起こったばかりの、この同様の政府高官の高速道路からの転落による、深夜の交通事故死は、ただの運転ミスの事故死として解決されていたが、
過去からの電話の声は、これも<暗殺>だというのだ。
その旧式のトランシーバーは電池切れか、旧式の器機のせいか、よく聞き取れないのだが、坂口捜査官だけには、いま起こっている類似事故も、暗殺計画らしいのだ。
もともとは韓国で製作された犯罪サスペンスの連続ドラマだったテーマを、現在の東京湾岸警察の新進捜査官の坂口を中心にして展開する、<事件捜査官>もの。
テレビではシンプルな構成で製作放映された<事件捜査官>もののようだが、こうしてワイドスクリーンで目まぐるしく展開していくテンポは、さすがにフォローに疲れる。
という具合で、このテのサスペンスものが好きな当方としては、大きなスクリーンでの事件解明サスペンスは退屈しないで見たが、ま、テレビドラマの拡大上映の印象。
それならば、うちにも捜査官が来た事のある、あの<世田谷一家殺人事件>なども、この旧式トランシーバーを捜査して、解決してほしいものだが・・・。
一応、美人捜査官として吉瀬美智子が帆走してはいるものの、どうもテレビのサスペンス番組を、ビッグスクリーンにブロウアップしている、という印象に留まるかな。
ラストの夜道で、坂口捜査官の反対側を、過去の北村捜査官がすれ違うが、せめて、チラリとでも、視線を交差させて欲しかったな・・映画なんだから。

■高く上がったショートフライを、野手がポロリ。 ★★★
●109シネマなど、全国で公開中