細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●「ゴール・GOAL!」の素直なスポ根精神。

2006年04月12日 | Weblog
●4月12日(水)13-00 京橋<メディア・ボックス試写室>
M-050 「ゴール! / GOAL !」(2005)英・米
監督・ダニー・キャノン 主演・クノ・ベッカー ★★★☆☆☆
ドキュメンタリー映画と勘違いして試写をパスしていたが、友人の薦めで見たら、何と、「キル・ビル」のローレンス・ベンダーがプロデュースした本格ハリウッド・エンターテイメントじゃないか。
しかも、FIFAとレアル・マドリードを本格協賛したシリーズものの第一作。
プレミア・リーグのニューキャッスル・ユナイテッドを舞台に、メキシコからアメリカに不法入国した青年の必死のサッカーへの夢を描いた展開は、あまりにも善意のスポ根に貫かれているので、あまり悪口は言いたくない。
これが、シリーズとしてチャンピオン・リーグから、今年のFIFAワールドカップまでを、ドラマとして描くというのだから、楽しみなことだ。商魂の凄さだと言えば、それっきりだが、こういうマネージメントも映画として可能なのだから、若者の夢の為なら応援したい。素直なダニー・キャノンは手堅い演出だ。見て良かった。
次作も期待しよう。

●「ロシアン・ドール」のユーロ感覚青春群像。

2006年04月12日 | Weblog
●4月11日(火)13-00 赤坂<角川ヘラルド試写室>
M-049 「ロシアン・ドールズ」Les Poupees Russes (2005) 仏
監督・セドリック・クラヴィッシュ 主演・ロマン・デュリス ★★★☆☆
5年前の「スパニッシュ・アパートメント」の若者たちが30才を迎えた。
その後の青春群像を描いた作品で、舞台はロンドンとパリを行ったり来たり。
ロマンの演じるグザヴィエが、理想の女性を見つけるためにあちこち奮闘するサマを、「マトリョーシュカ」のロシア人形に例えたタイトルは面白い。
それにしては目線がころころ変わるので、長い映画になってしまったのが興ざめだ。
「昨日のことは忘れろ、明日のことは考えるな」という言葉。30才で言っても説得力がない。
やっと、ラストのサンクトペテルブルクのロケーションで、☆が増えた。