諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

冬日和の遊心

2011-01-07 21:56:26 | 日記・エッセイ・コラム

 沼は、元禄年間、約400年前に、この地域の水田のために開かれた。面積は、5町4反。(換算して54000平方か) 歩いて、一周すると、丁度、一キロとなる。▼ 日本の伝統文化の中に、土木事業への執念を入れておかないと、片手落ちになるだろう。つい最近まで、沼の堰堤のコンクリート化・水田の圃場整備事業をやっていたものである。▼ 道路は舗装され直線的である。木製の杭はない。側溝はコンクリートで、流れに淀みはない。

  初鴨や 水尾みお光して 進みいる ー夢 蔡ー

     冷たき水に 身体ひきしめ  ー鳥見人ー

 1205_004【沼の鴨】 カルガモ、コガモ、オシドリ、カイツブリが、留鳥として生活している。数百羽はいるだろ。天敵は、全くいない。強いて言えば、岸辺付近の新興住宅をうろつく野良猫くらいか。

  鴨たちの採餌風景

   ものみなの影は寒ざむ沼は冬 鴨群れなして 水底あさる ー夢 翔ー

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  有名な水鳥たちの飛来地とは違い、餌を撒いてくれる人はいない。1~2羽が、底の泥をかき回した後に、十数羽が回転しながら、水面を嘴ですくう。

 ▼はたして、彼らの胃袋を満たすだけの食い物が沼の底から浮き上ってくるのだろうか。

 「自然をせきたてると、まもなく衰弱におちいり、、その生産力、その生殖力を全くうしなってしまう。」 -モンテスキュー(ペルシャ人の手紙114)