諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

共生の大地から たヾごと歌の巻

2010-04-11 18:20:43 | 日記・エッセイ・コラム

 ♪~菜の花畑に 入日薄れ /  見わたす山の端 霞ふかし~# 愛犬との朝の散歩の時など、つい口をついて出るメロディーで、脳からα波が出てきます。ものみな蠢動する季節、イイですネ。ーー 

  今回は、古今和歌集の「 仮名序 」にあります【たヾごと歌】‘(注・1)の試みであります。

   高層ビル群の華やかに光輝く大都会。古い団地の一部屋で、独りの高齢者が、誰にも知られずに逝きしことを詠む。

  世の中に華やぎ咲く花多しとき ひとり静かに散る花もあり  ー夢蔡ー

04_036 山地の木陰に咲く、ヒトリシズカ 静御前の舞姿に似てるとか

  *注・1) 「たヾごと歌」=孔子世界の大教典【詩経】の六義の五、【】を大和言葉に訳した。作例 いつわりのなき世なりせば、いかばかり人の言の葉うれしからまし / *【詩経】の〈雅〉につきましての覚書は、本文末尾にいたします。次にいきます。

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  温暖化に極北大地氷とけ 現れいでたる葎マンモス ー夢蔡ー

 何で《 葎マンモス 》なのか、作った本人もイマイチ解りませ~ん!。このところの異常気象!!、北極寒気団に運ばれ、現れた所が、温帯の草叢荒地だったし、毛皮いらないと思って・・

01

 春立てど就職氷河期のりきれず 青雲かすみ迷う若人 ー夢蔡ー

 先日、さる有名マンモス大学の卒業式の映像がTVで流れました。何人も若者が、《就活中》であると、インタビューに答えておりました。

 ‘少年よ大志を抱け’いまは死語 草食系で下むき歩む  ー夢蔡ー

ーーーーーー〈元気印の項〉ーーーーーー

    生きがいを求めて習うフラダンス 息は切れても気力は満てり  ー夢蔡ー

 若い頃に比べれば、運動不足は否めません。下半身が重くなるのは,いたし方のないことであります。グランド・ゴルフ、ゲート・ボ^ル、カラオケ、踊り、生涯学習・・。足腰少々弱っても、動けるうちが“華”であります。

008 大根の花は清楚な白い十字です。葉の下にのぞく白い身体もまた迫力あります。まさに列を成して踊っている感じ!!

   ふしぶしと軟骨すれて歩まれず 口は達者な婆たちの午後 ー夢蔡ー

  この方々の生まれはだいたいが昭和の最初です。戦争も知ってます。農家の方は、機械化前のキツイ農作業に耐えてきました。今は、それなりに余裕のある生活です。シルバーカー押して集まって談笑する。積年の苦労の後の特権であります。

 【たゞごと歌】の試みは、今回は以上です。

 ▼ 【雅】についての覚書ノート

  【 詩 経 】の「大序」に曰く 「・・・上を風刺し、辞のあやを主として、それとなく相手を諌めれば、下にこれを言う者罪を被ることなく、上にこれを聞くものは以て自ら戒しむるにたる。」

  詩風には、六種類の詠じ方があり、五に【雅】があります。

  【雅】とは、天下の事を言い四方のありさまを表わすもの。・・雅とは、正、正は政に通じ、政治の興廃する所以を述べたものであります。▼ 例  / 桑柔-16章に曰く 「民のいまだ安定せぬのは / 盗臣が仇をなすからだ / それをまことに良くないと言えば / かえって陰で盛んに罵る / 「わたしは無関係で~す」と言っても / あなたの事を歌にして公表しちゃったも~ん !

 *上記に関しましては、殆んど目加田 誠著「詩経」からの文章でありますが、多少変更しました。

  込み入ったことに挑戦すると疲れます。本編はこれで終わります。ーー