諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

清明(せいめい)の賦

2010-04-05 18:57:07 | 日記・エッセイ・コラム

 草木清明、風光明媚。24節季の一日。稲荷さまの桜は満開、ようよやく欅も、芽が起き始めました。

  朝光に草叢くさむら)の露かがやけば 少年の日々よみがえり来る ー夢蔡ー

0329_021

 まだ枯れ色の目立つ草叢から、ケーン”と一声、雉が鳴きました。矢車草は、菜の花の群落から少し離れた所で、数輪花を付け、昨夜の雨の水滴が、花の中に溜まっております。▼ 過って、 少年たちは、土手~河原が遊び場で,走り回っておりました。→

    朝靄を雉ひと声のつらぬきし ー夢蔡ー 

  はれぬ思いを 流す春の瀬  ー群峰ー

  晩春の白き山なみ見えし道 朝日に長き我が影を踏む ー夢蔡ー

007_2

  次つぎと高気圧(晴れ)と低気圧(曇りor雨)が列島を横断します。 晴れた日は、裾野の奥に、国境のまだ白く雪を戴いた山なみが顔を覗かせます。ー朝の散歩時の詠草ー

    ーーーーーーーー・・・・・---------

  菜の花や 老農一人 畑に入る ー夢蔡ー

  うぐいす鳴きて 谷渡り行く  -群峰ー

003_2

 老 農 子 は、本ブログに何回か登場いたしました。昭和元年生まれの、84歳です。彼は、いま、趣味の家庭菜園を楽しんでいる訳ではありません。出荷用のかき菜を摘んでいるのです。民草は、地を這い、頑張っているのであります。 〈夕がたの散歩時・詠〉

  夕光の朱に染められし桜かな  ー夢蔡ー

  囀りかまびし 寝てもいられず  ー群峰ー

04_007

  沈む夕日に、朱紅色に桜が染められました。労農子は、鋤を荷って帰りました。「但だ願いをして違うこと無からしめよ」 ( 陶淵明→「どうか明日も収穫が沢山ありますように・・・。」 )

~付録ーー翌朝,同じ立ち位置のPHOTーー

  朝光に白さ極まる桜花 ‘たちあがれ日本’ 則(のり)を正せよ ー夢蔡ー

04_024

 七十代の皆さんが、‘たちあがった’ようであります。

 論語ー為政-4 「・・・ 七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず」 つまり、「【矩】=定規ー規範を超えて間違いは犯しません。」と孔子様は言っております。本編では、「【則】=規範ー秩序ー制度」を使いいました。

 安全な舞台装置に身を置いて、互いの平穏無事を確かめ合い、「向う受けするするようなパホーマンス!!」ばかり」が目立ち、かつ、民草の喝采浴びようと欲の張った輩が多い世相に見えます、。・・・とは、うがち過ぎ・・ですか。

   短歌を老農子に贈ります主語はあなたです。  

     ー夢 蔡 記ー