早速コンポジットで試走に出発。まずはフラットな太田川放水路沿いを数キロ。ケツの具合も悪くはないんですがいまいちしっくりこない。どうにもハンドルが遠すぎるのでさらに1センチハンドル寄りにずらしてみると・・・、
「おおっ、こっこれは・・・」
ただそれだけで劇的に改善されました。サドル後部、湾曲した部分にスポッ、というかピタッというか、わしのケツがまさに「あるべきところに収まった」のです。特に下ハンを持ったときのケツのホールド感は絶妙でありまして、前のオリジナルのサドルはタマタマの裏あたりから坐骨にかけてにかなりの圧迫感があったのですが、SMPは「面」で支えているのが実感できます。パッドなしの一枚皮というのが信じられないくらいの乗り心地。荒れた路面での突き上げも、パッドが張ってあった前のサドルよりも格段に軽減されているのです。
さて今度は上りもやってみようということで、佐伯区の八幡川沿いを遡り湯来へ上がってみることにしました。
八幡川の遊歩道です。のどかな秋の午後。とても暖かくまさにサイクリング日和。
魚切ダムを超えてまだ奥に入り、極楽寺方面へ左折。このルートは以前MTBで何度も通ったことがあります。小さな渓谷沿いにオネオネと上る山道は結構タフで、頂上付近の「アルカディアビレッジ」周辺の上りが特にキツい。ですがコンパクトクランクの恩恵ですね、なんとか上りきりました。
コーナーを回るとまた次のコーナー、いったいいつまで上りが続くやら。絶望的な気持ちになりかけたころようやく峠の頂が見えてきました。たかだか4キロ程度の上り坂ですが、本当にいいトレーニングになります。
上りがあれば下りもありで。眼下に広がるは廿日市市。そしてその向こうが宮島です。この谷間を縫う九十九折を一気に下るのです。汗が冷えて寒かったぜ。
走行距離49キロ。100キロ以上乗ってみないと本当のインプレにはならないでしょうが、今のところSMPコンポジットには大満足です。極楽寺へはあえてずっとシッティングで上ってみたのですがそれでも痛みはゼロ。下りのハイスピードでも路面の突き上げ感は少なく、パッドがない分むしろシートレールのしなりが感じられて面白かったですね。そしてこれまでは20キロも走っていると血行を阻害された我がティムポ君が痺れを切らしていたわけですが(女性は痺れたりするんかな?)、それも全くありませんでした。まだ「とりあえず」のセッティングなのでこれからロングライドを通して煮詰めていこうと思っています。