山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山菜のデパート

2022年05月22日 | 山菜採り

 お向かいに住むM氏と山菜採りに出掛けることになった。秋のナメコ採り以来だから、ほぼ半年ぶりだ。

 目的地はS川。この時期のマタギのホームグラウンドである。先週も歩いてきたのだが、今週もワクワクしている。なんと言ってもこの採り場、季節の進行とともに、次々と新しい山菜が顔を出し始めるんですよ。しかも高品質。訪れる度に感動をもらえるから通い詰めている。

 先週まで、林道が不通になっていたので、今回も林道入り口に車を駐めて、渓の降り口まで歩く。

 この1週間のうちに融雪というか除雪が進み、道路を塞いでいた倒木は撤去され、覆っていた雪も除雪されていた。

「これなら、来週は、車で入れるね。」

「行き止まりの畑、まだ、やってるってことだべな。」

 昔の国土地理院の地図を見ると、畑や田んぼの記号がついているのだが、新しい地図だと、田んぼの記号は消えている。しかし、畑作はまだ続いているということだろう。完全に人が入らなくなってしまうと、その土地は一気に自然の姿に戻ってしまう。それがいいことか悪いことかは分からない。マタギ達は、その状況に応じて自然と付き合っていくだけだ。

 1週間ぶりに渓底に降りると、景色が季節を教えてくれる。木々の緑が前回よりも色濃くなっていた。

       緑の中でワラビ採り

       クワダイがいい感じです(貰いました)

       斜面を登ると

       山の幸(ウド)が食べ頃!

       やっぱりいいウドです

 これで本日の目的の1/3を達成。次です。

       コゴミの園

 今シーズン、コゴミをいただくのは、これで最後になるかもしれません。随分季節が進んでいました。これで2/3達成。

 タケノコは、まだ「走り」ですね。ミズやウルイも来週以降のようです。ただ、フキノトウが真っ盛りだったので、今回も1週間分(20本)をいただきました。これは、おまけ。

「戻っか。」

「あと、タラノメとコシアブラ採ったら終わりでいいはあ。」

「OK!」

 谷を離れて斜面を登り始める。

       コシアブラが盛りになっていた

 採り放題状態で、その気になれば、いくらでも採れる状況なんだけど、そこは、大人の採り方で、控えめに戴いてきました。今回は思うところがあって、少し伸び加減の物を多めにです。これで目標達成です。

「いやあ、おもしれえっけ!」

「次、1週間後な。タケノコも伸びるんねがい。」

「うん。」

 除雪されて現れた地面から、次々と山菜が伸びはじめていた(道端のゼンマイとウド。トリアシショウマも出てる)。我々は、十分戴いているので、もう手を出しません。

 何でも採れる山菜のデパート。来週訪ねたら、どんな品揃えになっているかな?楽しみで仕方ありません。

 本日も楽しいひとときをありがとうございました。山の神様に感謝。