山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

セカンドラブ for コシアブラ

2022年05月23日 | 山菜料理

 恋も2度目なら

 少しは 上手に

 愛のメッセージ

 伝えたい

っていう歌があったっけ。

 今回、山菜(明菜じゃないよ)を連れ帰ったときに思い浮かんだ音楽がこれでした。

 恋い焦がれて連れ帰った山菜たち。1回目の初物は、それこそドキドキしながら1年ぶりの調理に向かいます。そして、2回目というのも、かなり胸が高鳴るんですよ。

 1回目でうまくいったこと、いかなかったことを思い返し、原因を考えて次に活かしたり、まだ試していない調理方法を考えて、仕上がりを想像したりするのが、すごく楽しいんです。

 で、今回、セカンドラブのお相手は、この方達です。

       クワダイ(イヌドウナ)

       ウド

 そして、

       コシアブラ

 このお三方です。

 この内、クワダイは、多分、今回が最後の収穫。香りを楽しむ山菜だけど、この山菜に関しては、香りを保存する方法をマタギは知らない。

 従って、一番美味しい調理方法で、香りが飛んでしまう前に戴きます。

 すなわち、  ≪クワダイのおひたし≫

 やっちゃいます。

 ・沸騰したお湯で4分ほど茹でます

 ・水にさらしたら

 ・水分を絞って

 ・寸切りにします

 繰り返しになるけど、クワダイの魅力は、キク科でも独特の爽やかな香りと味わいです。下手な味付けは一切なしで(醤油はちょっとかけるけど)、愛のメッセージを受け止めるべきだと思います。

 続いてはコシアブラ。前回は、天ぷらとナムルを楽しませて貰いました。どっちも美味しかったんだけど、今回、もう少し上手な食べ方はないかと考えた結果、試したくなったのがこの料理です。

   ≪コシアブラのオリーブ炒め≫

 前回は、ウドの先端部で試してみたら美味しかったんですけれど、コシアブラに当てはめても、きっと旨いはずだと考えていたんですよ。そこで、今回は、天ぷら用の短めの芽と、この料理向けに長めの芽を採ってきたんです。

       種分けした物(左が天ぷら用、右が茹で用)

 下ごしらえの部

 ・ハカマと木質部を外します

 ・1分強ほど茹でます

 ※ウドよりずっと短めの茹で時間です

 ※キド味が少ないし、本体が細いから

 ・根元は短く切り落として、他は寸切りに

 ※ここからは、前回のウドとほぼ同じです

 ・オリーブオイルを熱したフライパンでベーコン3枚を炒めて

 ・コシアブラにも火を通します

 ・使う調味料は3つだけ

 ・コシアブラ300gに対して、コンソメ顆粒を小さじ1程あわせて、塩とコショウで味を調えます

       はい、召し上がれ

 摘まみ食いしてみると、超旨いっす!

 ウドもコシアブラも、同じ『ウコギ科』なので、このタイプの料理には絶対合うと思っていたんだよね。

 妻も喜んでました。

 これは、コシアブラからの?それとも、マタギからの?

 どっちからでもいいんだけど、愛のメッセージは、前回よりも上手に届いてるみたいですよ。

 ああ~、うまくいって良かった。

 次は、ウドからのメッセージです。

 うまく届くといいな。