山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ウコギ三兄弟

2021年05月13日 | 山菜料理
 今回の山菜採りに目標があるとしたら、次の3つになる。

 一つ目、『S川の山菜たちは、どこまで成長しているかな?』
 二つ目、『マタギは、そこに辿り着けるかな?』
 三つ目、『欲に目をくらませないで、冷静に行動できるかな?』
この一つ一つを確かめることだ。 

 この3つの目標は、無事に達成出来たと思う。それでは早速、山の幸を戴きましょう!と言うことになるところなのだが、今回の収穫物については、偏りが大きくなってしまった。理由はいろいろあるのだが、その一番は、『無理をしなかったこと』でしょう。
「この崖を登ってはいけない。」とか「あの木の枝を無理に引っ張ってはいけない。」みたいな規制をかけながら収穫を進めていくと、面白い結果になった。
 タケノコが採れないのは仕方がないよ。だって、まだその”節”が訪れていないんだから。でもね、見えるのに採れない山菜を並べてみると、こうなります。
 ウドはダメ。タラノメもダメ。コシアブラも無理。・・・これって、ウコギ科(属?)ばっかりじゃないか。
 今まで気付きませんでした。この子達って、怪我人には優しくない山菜だったんですね。
 採ってきた全て(コゴミ以外)を並べてみても、


       ウコギ三兄弟(おまけにタケノコがちょっと)
 これしかありません。こうなると、料理方法は決まりですね。

  ≪ウコギ三兄弟の天ぷら≫

 下ごしらえの部
 ・タラノメとコシアブラは、木質部を切り落としてからハカマを外す
 ※ ㊟ コシアブラの木質部は、薄く切らないとバラバラになっちゃいます
 ・ウドは先端部分を中心に適当な大きさに切り離します
 ※根元の部分は、別な料理にしました
 ・軽く洗って準備OK


       こんな感じ(旨そうです)
 ・衣の準備だけはしておきます
 ※片栗粉1:薄力粉4:卵水4の割合なんだけど、今回は、「1=50ml」と少々多めだったので、卵水にマヨネーズも加えてみました。


       ここに冷水を加えて200mlに
 ・2種の粉は混ぜておきます

 調理の部
 ・油の加熱が終わったら衣を作ります
 ※例によってザックリと
 ・火の通りやすいコシアブラを中心に、中温でサッと揚げます
 ※時間をかけすぎるとチリチリになる
 ・逆に身の太いタラの芽などはじっくりと


       こんな感じ(おまけに竜田揚げとかき揚げ)


 本日は、天ぷら定食?山菜定食?・・・ま、美味しければどっちだっていいや。ウコギ三兄弟、それぞれに非常に美味しいです。満足満足。
 この子達、採る人には厳しいけれど、食べる人には優しいんですね。こんなだと、ますます無理してでも採りたくなるじゃないですか。
 だけど、まだまだ要注意よ。しっかりと自分の身体に向き合って楽しむのです。
 あれ?タケノコその他、忘れてた。食べ終わって暫くしてから思い出した。
 ゴメンね。明日、何とかします。