山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

妄想 ウミタナゴ釣り

2021年05月08日 | 日記とレシピ
 春、海水温度の上昇とともに『イサダ』が湧いてくる。ウミタナゴの釣りは、このイサダ採りから始まる。
 釣り前日の夕方、古い網戸の網を利用した手作りのタモで、波打ち際に群れているイサダを掬い集める。えさ箱に湿った砂を敷いておき、そこに入れてやると翌日まで元気に生きている。


       イサダは波打ち際や岸壁に湧いてきます
 本日のポイントは『まがり』。港の中で唯一の岩礁帯で、この時期になるとウミタナゴが集まってくる。
 竿はメバル釣りと同じく渓流竿。ただし、仕掛けには唐辛子ウキを付けてある。このポイントだと、ウキ下は1ヒロもいらない。そんなに浅くて良いのかと思われるかもしれないが、ウミタナゴのタナは、サヨリの次ぐらいに浅い。
 活かしておいたイサダで針を隠して投入。時々、イサダを砂ごと撒いてウミタナゴを寄せる。
 間もなく、ウキが揺れたかと思ったら消し込んだ。素早くアワセ。ウミタナゴの引きは、メバルに劣らず強力だ。しかし、のんびりしていると群れを散らしてしまうので、強引に引き抜く。
 おちょぼ口のウミタナゴに針を吞み込まれてしまうと外すのが大変なのだが、うまいこと口先に掛かってくれたようで簡単に外れた。
 イサダを付け直して、群れを散らさないように、そおっと仕掛けを落とす。もちろん、撒き餌も忘れてはならない。間もなくアタリ。ウミタナゴの群れを引き寄せることが出来たようだ。
 春の穏やかな風を受けながら、ウミタナゴとの駆け引きを楽しむ。

 さて、このように、ウミタナゴは、釣っては非常に楽しい魚なのですが、食べるとなると一筋縄ではいきません。一言で言えば、あっさりしすぎてるんです。そのため、料理人としては腕の振るいがいのある魚と言うことができるでしょう。そこで今回のレシピは、

  ≪ウミタナゴの甘酢あんかけ≫

 下ごしらえの部
 ・ウミタナゴはウロコを落として、えら蓋からエラとワタを抜いてしまいます
 ・両面に飾り包丁を深めに入れます
 ※水っぽい魚なので、しっかりと火を通したいため


       こんな感じ
 ・甘酢あんの方も途中まで作っておきます
 ・ニンジン1/2本をピーラーで薄切りに
 ・玉ねぎ1/2個をくし切りに
 ・サラダ油で炒めます


       玉ねぎに透明感が出たらOK
 ・甘酢あんのもとは、あらかじめ用意しておきました
 ※醤油酢砂糖各50ml、酒2みりん1とケチャップ2(各大さじ)、水1カップと顆粒だし適量を加えてよく混ぜます
 ・これを炒めた野菜にかけて一煮立ちさせておきます


 ・ここに水溶き片栗粉(各大さじ2)を加えて、お魚が揚がったら一煮立ちさせとろみをつけます
 ※アツアツを戴きたいので、魚が揚がるまで待機です
 ・ウミタナゴの水気を拭き取って薄力粉をまぶします

 ・中温の油でじっくりと揚げます

       十分に火が通りました
 ・ここに待機していた甘酢あんを再加熱して回しかけます


       出来上がりです


       今日の献立
 甘酢あんが濃厚に見えますが、ケチャップのせいだと思います。食べてみるとウミタナゴの淡泊な味と相まって、とてもいい案配でした。

 ウミタナゴ釣りは、子どもの頃にやって以来、長いことしていませんでした。届いた魚を眺め、調理しながら、昔のワクワク感を思い出すことが出来ました。
 お魚を送ってくれた叔母様、改めてありがとうございました。

 このところ、色々なことが重なってしまったため、日記の順番が交錯してしまいました。暫く続きますが、悪しからず。