版築とは・・・・ある辞書によると以下のような意味である。
「土を層状につき固めて建物の基壇や壁,築地塀,城壁などをつくる方法。
〈ばんちく〉ともいう。中国では夯土(こうど)といい,
三方囲いの板枠を用いて家の壁や塀に広く用いられる」
このような表現では、よくわからないというのが本音
簡単に言うと地層のような模様で、下から順番に土などで締固めて壁などを造ること。
もっと簡単にイメージすると「バームクーヘン」かな?
写真は、某団地のリノベーション・モデルルームの現場
設計やさんからの注文で「版築模様」で既存の壁を塗り替えることに
材料は沖縄の「琉球の塗り壁」基本的には漆喰だが
その中に「風化造礁珊瑚壁」や沖縄の「赤瓦」が入っている
なかなか興味深い材料だった
色は同系色で幾種類か造り「全体としての色は桜の花びらをイメージしてください」の一言
その時ルーク頭の中は・・・・「えっ ???????」てな感じ
自分のイメージと設計やさんのそれが違ったら大変
ということで、サンプルを作る造ることになった
自宅の倉庫でサンプル作成に約1日
2種類の基色を微妙に量り、6種類の色を造ったのだ
その材料を版築模様に塗り上げ、悪戦苦闘の末サンプルの出来上がり
それを2日乾燥硬化させ、担当者に確認してもらい、いよいよ施工スタート
サンプルの時点でこれほど手間のかかる作業は久しぶりと、後悔
現場はたった16平米程度の小面積
でも、サンプル造りで分かったことは、手間が予想以上にかかり
「覚悟してかかるしかない」という感じだ
写真は作業本番の1日目
養生→下地処理→仕上げ
という工程で、その日仕上がったのはこの面だけ
見た目、色がはっきり分かれているが、無機質の湿式材は
乾燥しないと仕上がりの色が分らないのが現状
乾燥した写真はないのでゴメンナサイ
あ~・・先が見えないよー
ここで一言
塗り替える部屋は2階ですが、半地下で~す!!!!
分からない人に説明します。半地下の「下」を「チク」と読んでね