食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

21g

2010-08-05 05:55:36 | 日記
 21g という映画がある。


 21g とは、魂の重量を意味し、実際に、計ろうとした医師がいるそうである。


 映画自体は、非常に面白い。


 ただ、ストーリーが、過去から現在、未来へ、という直線上に展開されているのではなく、ジグソーパズルのようにばらばらになっているため、少々、理解するのに難を有する。


 この時系列のずれを、我慢して観ていくと、冒頭のシーンとラストまでが、点と線で結びつき、心にずっしりと重みが伝わってくる。


 、、、、、、、、、、、、、


  老いや死は、誰にでも平等に訪れる。 医療の発達で寿命が延び、家族構成の変化により、病院死が当たり前になった昨今、死は恐ろしいもの、受け入れることのできない、掻き消したいもの、としてとらえられるようになった。


 日本人はかつて、「 生 」のなかに 「 死 」を包摂していたではないか。 


 生の延長線上に死がある、と黙考することにより、死への緊張は解きほぐされ、生と向き合える純美な心が生まれてくるのでは、と思う。。。。。