今朝のニュースでのウソ
社会保険庁では、5000万件の基礎年金の記録不備が明らかになった件:
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070217AT3S1601M16022007.html
管理できなかった理由は、生年月日と名前からは、その人かどうか特定できないからとの事。
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今から20年以上前、あるカード会社で見た資料。
多重債務者や問題のある人のデータが、未だ個人情報をシステムで管理されていない時代に、カード会社関連の会社で作っていた資料がありました。
それは、名前は、カタカナのアイウエオ順。
その後に、数字で表示。数字の前後がランダムな数字(たしか6桁)。
その真ん中の数字が、生年月日。
1960年1月1日生まれの人は、XXXXXX19600101XXXXXXという数字です。
こんな名前と数字だけで管理していた理由は、
名前と生年月日が同じで、重複することは、無い
という理由でした。
カード会社の人が、そう言っていたのと、社会保険庁がそれを理由にしているのは、
矛盾しております。
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かたや、多重債務者を排除したい企業が、当時採用していた方法と
今の社会保険庁が特定できない理由が同じ。
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明らかに、社会保険庁は嘘をついている。
【その後】
その後の報道から、社会保険庁では、名前や生年月日の入力ミスによることが分かった。違っていれば、探しようがないか。
でも、入金を受け入れたところが、誰の入金分かわからない状態を自らつくり(入力ミス)、それが自分の入金分だと主張したければ、入金したという証明できる書類を出せという言い方はないだろう。
こんなことを、もし、銀行が行ったら、誰も銀行を利用しないですよね。
5000万件の入金処理が誰の分かわかりません。自分の分だと言うなら、入金明細を持って来いと言っている状況です。しかも、30年前の入金証明です。
ふざけるな!
そう言うなら、社保庁は、あなたの分ではないことを証明をしてください。
どうやって証明できますか?
あなたでないことを証明できた時、5000万件の入金者が判明するのです。
他にもあった報道機関が行っている恣意性:
①年金の支給年齢が60歳から65歳になった時:
平均寿命が80歳と仮定すると
→ 80歳から60歳を引くと、20年
80歳から65歳を引くと、15年
つまり、年金を20年から15年にすることです。
ということは、25パーセントも支給を止めたことです。
今までの、支給額を1/4(四分の一)、減額しますと言ったら、大変凄いことですが、
当時の新聞各社は、60歳を65歳に、5年遅らせますという報道でした。
これも正しい表現ですが、一般の人に与える印象は違ってきますね。
『年金の支給率が、現行の75%になる』が正しい報道と思います。
高齢化は明白なことで、致し方ない状況とは思いますが、
でも、政府は、当初の契約内容を変更しています。
②防衛費の額の決定:
今は、わかりませんが、当時の防衛費予算は、GNPの1パーセント以内ということでした。
ところが、皆さん、GNPはいくらと言って答えられ人はいます?
その当時の一般算出は、約42兆円。
その当時のGNPは、約500兆円
つまり、防衛費は、一般歳出の約1割近かったのです。
一般歳出の1割の巨額と言いたくなかったので、わかったようなわからないようなGNPを出し、そのGNPの1パーセントと言って誤魔化していました。
何だか本質を理解していないGNPの1パーセントと、一般歳出の1割では、印象が違いますよね。
何故、こんな数字を使う必要があったのかを考えて欲しいのです。
GNPの1%の根拠もわかりません。
GNPの1%が、防衛関係で付加価値が生み出されていたのなら、防衛費への還元と説明できますが、その時は、自衛隊員の給与は、支払われていないという事になります。
GNPについては、ここを参照
未だ、GNPの1%は、生きていました。
http://jda-clearing.jda.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/is210000.html
経済学でも、国際化が進展し、GNPの指標からGDPに変わっていますので、
ここでも、GNP、GDPとなっていました。
GNPとGDPは、ここを参照
http://www.tamagoya.ne.jp/potechi/2005/20050730.htm
やはり、根拠が不明。国民を騙すためのロジックと思います。
報道は、時々、政府のご都合主義に、迎合しています。
用心、用心。
社会保険庁よ。チャント仕事をしろよ。
一寸、今日は、固い話題でした。