ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

群馬県の感染症発生動向

2009-03-03 18:21:12 | 流行状況
群馬県の感染症発生動向

 インフルエンザに関しては先週より若干減少しました。しかし、横ばいとも取れる減り方で心配です。

 桐生地区では感染性胃腸炎が流行しています。

 また、百日咳が桐生地区で検出されています。

 現在流行中の感染性腸炎は腹痛を訴えます。もちろん、嘔吐や下痢症状もありますが、少し症状が変わっており、流行しているウイルスが変わったように思います。

 桐生地区で百日咳が検出されております。生後3か月を過ぎたら、なるべく早い時点で三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風予防接種)を接種しましょう。

 減少しているとは言えインフルエンザはまだ検出されております。発熱などの症状があったら、早めに ひきた小児科クリニックに受診してください。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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ワクチン後進国、日本 4

2009-03-03 09:15:13 | 予防接種(ワクチン)
ワクチン後進国、日本 4

 先の続きです。私は日本小児感染症学会会員なので学会誌が届きます。この雑誌の最新号の提言が「ワクチン後進国、日本」というタイトルでした。ワクチンについてもう少し書きます。

 先に書きましたように行政的には日本はワクチン後進国です。
 日本の接種可能なワクチンは世界的に見て少ない割に、接種スケジュールが非常にタイトです。子供が2~3歳になるまでに相当な回数の接種が必要で病院や保健所に通う必要があります。三種混合が4回、BCGが1回、ポリオが2回、MRワクチンが1回(小学校入学前に2回目)、日本脳炎が3回、それに、おたふく1回と水痘1回、ヒブワクチン4回、つまり全てのワクチンを受けるために20日近くを費やすことになります。
 母親が仕事をしていれば勤務を休まなければならないこともあり個人的にも社会的にも損失です。そして、接種率向上のためにも接種回数を減らす必要があります。
 現在、ひきた小児科クリニックではヒブワクチン(アクトヒブ)と三種混合は時期が重なれば同時接種をしております。
また、海外では麻疹・風疹・おたふく・水痘の混合ワクチンがあります。当然、日本でも麻疹・風疹・おたふく・水痘を同時接種しても問題ありません(実際に緊急接種する場合は同時接種しています。ただし、混ぜるわけにいかないためヒブワクチンと三種混合のように2箇所以上に接種する必要があります)。保育園や幼稚園入園前、小学校入学前に済ませたいなど同時接種を希望されれば応じますのでご相談ください。でも、基本的には1歳過ぎたらすぐに接種することをお勧めします。

 このブログを見た方で当院でワクチン接種希望される方が増えました。中には、近くの小児科診療所や、病院の小児科で、おたふくなどの任意接種を希望したところ、予防接種しないで、感染している子がいたら近づきなさいと言われたそうで驚きます。
 過去に接種が必要な理由をこのブログに書きましたが、ワクチン接種が絶対にお勧めです。

ひきた小児科クリニックでは、ヒブワクチン(アクトヒブ)、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘ワクチン、三種混合ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などが接種可能です。

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