ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

新型インフルワクチン、年内に2千万人分製造とのことです。

2009-06-05 10:36:42 | 予防接種(ワクチン)
新型インフルワクチン、年内に2千万人分製造とのことです。

新型インフルエンザのワクチンについて記事がありました「新型インフルワクチン、年内に2千万人分製造」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090605-00000018-yom-soci)。

タイトルの通り新型インフルエンザに対するワクチンを2千万人分製造するそうです。記事によると11月までにワクチン接種が可能となるようです。
 対する、季節性インフルエンザ(毎年流行しているインフルエンザ)は3000万~4000万人分用意しているようです。例年5000万人分用意しているそうなので、少し少ないそうですが、足りるのではないかとのことです。

しかし、今まで季節性のインフルエンザワクチンを接種していた人は新型ワクチンも接種するでしょうから、季節性4000万人分で、新型2000万人分では不足することが考えられると思います。記事には「国民の6人に1人が接種できる。厚労省は持病があるなど、感染した場合、重症化しやすく、優先的なワクチン接種が必要な人には十分行き渡ると見ている。新型インフルエンザ用ワクチンは、季節性用ワクチンと併用しても害はないとされている。」 とありますが、やはり足りないのではないかなと思います。秋までに細かい指針が出ればよいのですが、予防接種後進国の日本としては、何も指針もないままシーズンに突入しそうで恐いです。小児は海外で全員接種している国もあります。日本はどうなるのか動向を見守りたいと思います。

ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、BCGワクチン、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などの予防接種ができます。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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2 コメント

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お願いします (ママ)
2009-06-05 23:38:04
インフルエンザの記事、大変参考になりました。
と同時に、本当に受けたい人に行き渡るのか心配になりました。
重病の方、妊婦さん、医療関係者を優先、次に乳幼児になるんでしょうか?

また、病院によっても品薄だったり、受けられないとかそうなるんでしょうか?いつから予約すればよいのか。。また、体制もどうなるのか不安です。


日本脳炎のワクチンも今は受けられないと説明されました。←まだ接種年齢ではないのですが、別の病院で説明受けました。

予防接種に対して、あまり考えていない方もいるし、やっぱり群馬県ならではなのか、日本ならではなのか、かかったほうが確実に免疫つくし、小さいころに何でもかかればよいのよ!とゆう方がたくさんいます。私としては、そう思う方や正しい知識あっても、お金高いし、リスクが小さいならいいやと考えている方、そうゆう方がいるから、今でも水疱瘡や麻疹など流行したりするし、それによってかかりたくないまだ接種できない子供を持つ人が大変な思いするのでは。。と思っております。 
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お願いします (ママ) さんへ (ひきた小児科クリニック)
2009-06-06 17:22:01
お願いします (ママ) さんへ
 お願いします (ママ) さん、コメント有り難うございます。おそらく”お願いします (ママ)の書かれたような優先順位になると思いますが、”日本では”妊婦に接種するかどうかわかりません、海外のデーターを見ると明らかに妊婦の危険性は高く、予防接種の優先順位は高いと思いますが、ワクチン後進国の日本は接種を推奨しないかも知れません。アメリカなどは季節性のワクチンは18歳まで接種することになりましたが、日本は群馬県の前橋市がインフルエンザの定期接種が不要として中止してから、まもなく定期接種が中止となり現在でも小児では定期接種になっていません。
 ワクチンに関しては、公正に配布されることを望みます。予約に関しては11月からの接種であれば10月からになると思いますが、まだ、なんともわかりません。
 日本脳炎に関しては、別の病院の先生が間違っています! 今も以前も接種できます。厚生労働省は1度も、日本脳炎の予防接種を中止するとは言っていません。ひきた小児科クリニックのホームページにもありますが、「積極的な勧奨を差し控」たのであって、中止してはいません。実際に当院では希望される方には接種しております。もちろん、公費ですから無料です。他の診療所で接種してもらえないために当院に来られる方もおります。ちなみに、桐生市のホームページを見ると中止と書いてありますが、桐生市が中止と言っているだけで、日本の厚生労働省は中止していないため接種することができます。生後6か月から接種できますが3歳以上が推奨年齢です。
非常にタイムリーですが6月2日に新型ワクチンが発売され、さらに接種しやすくなりました。しかし、品薄になりそうです。繰り返しますが6月2日以前もワクチンは接種できました。もちろん、現在でも旧型のワクチンも引き続き接種しています。
お願いします (ママ) さんの言われるように、予防接種全般に関しては、日本もそうですし群馬県は予防接種嫌いだと感じます。桐生では小児科と看板を掲げている医師ですら、ワクチンをしないで感染しなさいと言っているそうです。小児科専門の私の知識からすると狂っています。ここのblogにもホームページにも再三書いていますが、ワクチンがある病気に感染するのは間違いです。そして、このような間違った考え方が広く浸透しているため不要な感染が流行しています。そのために、脳炎で死亡したり、後遺症を残したりしている方がたくさんいます。麻疹やおたふくは、海外では未開の国の感染症と過去の感染症とされています。小児科と看板を掲げている不勉強で不道徳な医師にしてみれば、感染が流行してくれてお金が儲かった方が良いと考えているのかも知れません。しかし、私はこういう不道徳な医師には憤りを感じています。
長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂けていたら幸いです。
懲りずにまたコメント頂ければと思います。
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