ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

進まぬ「はしか」予防接種 中1・高3の公費負担利用を

2009-02-25 08:27:24 | 予防接種(ワクチン)
進まぬ「はしか」予防接種 中1・高3の公費負担利用を

「進まぬ「はしか」予防接種 中1・高3の公費負担利用を」という記事がありました。ここでも桐生市の接種率が悪いと書きましたが、全国的にまだ低いという新聞記事です(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000562-san-soci)。

記事によれば「近年の麻疹(ましん)(はしか)流行を受け、平成20年4月から、中学1年生と、高校3年生に相当する子供に対し、はしか・風疹(ふうしん)混合ワクチン の予防接種の公費負担制度が5年間の時限措置として始まった。95%の接種率を目指すが、同年12月末で7割に達していない。」とのことです。

 そして「「はしかは本当に怖い病気で、予防法はワクチン接種だけ。自費なら一万数千円かかるので公費負担のうちに必ず受けてほしい」」とあります。もちろん、定期接種の該当者は公費で無料です。
「はしかは、発症後は高熱や、全身発疹が10日ほど続く。思春期の年齢層なら7割が入院治療が必要になる。」そして何より、「1000人に1人は重症の脳炎をおこす。脳炎患者の致死率は15%、2~4割で重度後遺症が出る。はしかから脳炎になって復学ができない後遺症が出た高校生や、子供を連れて行った小児科で感染して亡くなった親もいる」とあり、絶対に予防接種をするべきワクチンです。

 もちろん、ワクチンにも副作用はあります。しかし、私ははしか脳炎の患者さんを診療したこともありますし、現在も麻疹脳炎の後遺症で苦しんでいる方の診療も続けております。そして思春期の麻疹を診療して苦しんでいる姿を見るとなぜ日本の行政は予防接種に及び腰なのか理解に苦しみます。

 該当年齢で接種がお済みでない方は接種しましょう。ご不明な点はひきた小児科クリニックにご相談ください。成人でも接種歴がない方は有料ですが接種いたします。

 日本で流通している麻疹など定期接種ならびに、ヒブワクチン(アクトヒブ)、おたふくワクチン、水痘ワクチン、は接種するべきワクチンです。

ひきた小児科クリニックでは、麻疹・風疹ワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、おたふくワクチン、水痘ワクチン、三種混合ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などが接種可能です。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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