食物アレルギーに関しての授乳中の母親の食事制限
診療をしていると、こどもがアレルギーになったのは授乳中に母親が、様々なものを食べたからでしょうか? と質問されることが多くあります。この理由として母親に多種にわたる食事制限を推奨している方がいるようです。
食物アレルギー診療ガイドラインでは、「授乳中の母親に対する食物アレルゲンの除去は乳児期以降のアレルギー疾患の発症率には関与していないとする報告が多く、食物アレルギーの予防策としては勧められない」と書かれています。
実際問題として、強力なアレルゲンであるピーナツやナッツ類は除去しても困らないと思います。それに卵、牛乳、程度ならあまり問題になりませんが、小麦、牛肉、豚肉、鶏肉 etc.まで制限すると母親も食べるものがなくなってしまいます。
もちろん、授乳中に児に食物アレルギーが発症し、母乳から移行する食物抗原によって児に症状が出る場合は、該当食物の除去を勧める必要があります。
つまり、授乳中も特別子どもに症状がなければ予防のために食事制限をする必要はありません。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
診療をしていると、こどもがアレルギーになったのは授乳中に母親が、様々なものを食べたからでしょうか? と質問されることが多くあります。この理由として母親に多種にわたる食事制限を推奨している方がいるようです。
食物アレルギー診療ガイドラインでは、「授乳中の母親に対する食物アレルゲンの除去は乳児期以降のアレルギー疾患の発症率には関与していないとする報告が多く、食物アレルギーの予防策としては勧められない」と書かれています。
実際問題として、強力なアレルゲンであるピーナツやナッツ類は除去しても困らないと思います。それに卵、牛乳、程度ならあまり問題になりませんが、小麦、牛肉、豚肉、鶏肉 etc.まで制限すると母親も食べるものがなくなってしまいます。
もちろん、授乳中に児に食物アレルギーが発症し、母乳から移行する食物抗原によって児に症状が出る場合は、該当食物の除去を勧める必要があります。
つまり、授乳中も特別子どもに症状がなければ予防のために食事制限をする必要はありません。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/