綾瀬を代表する「パンダグループ」の雄
足立区綾瀬でラーメン、お好み焼き、定食屋から中古車屋まで、地元密着で多くの店舗を展開するパンダグループ。綾瀬と北綾瀬を南北に結ぶ都道314号線「川の手通り」は、グループの店舗が集中していることから「パンダ通り」とも呼ばれるほど。傘下の飲食店の大半はオレンジ色の看板を掲げているのでわかりやすい。
初心者の方は、まずグループの名前を冠した「ラーメンパンダ」から攻めるのも良いだろうが、深夜族の皆さんには朝5時まで営業のラーメンロッジをオススメしたい。東の空が白む頃、ご機嫌な地元民の酒席話をツマミに啜るラーメンは格別である。また深夜営業を終えたタクシー運転手の憩いの場にもなっているようだ。
店名に合わせ外観も内装も山小屋風。入口では本物のパンダの剥製が出迎えてくれるのだが、これがリアルすぎて不気味だ。コンセプトは「家族3世代で気軽に利用できるラーメン店」なので、メニューには数々の一品料理からお子様セットまで用意されている。
麺類は支那そば、鶏そば、たんめん、肉の細切りそば、激辛ラーメン、スーラータンメン、担々麺、ジャージャー麺、皿うどん、もやしあんかけ焼きそばなど多種多様。ラーメンと半炒飯の「北上川」、ラーメンと生姜焼きと半ライスの「最上川」、豚肉のピリ辛炒めラーメンと半炒飯の「立山」と、セット名にも山小屋感が漂う。
ラーメン専門店ではなく町中華なので、汎用性高めのスープは印象が薄いのに対し、麺は浅草開化楼の中太麺。チャーシューも自家製で本格的な物を使用しているので、「チャーシュー麺(830円・写真左)」にするとなかなか楽しめる。店長が「大好評」というのは「肉汁つけめん(820円・写真右)」だが、個人的にはラーメン類の方が気に入っている。
また「あんかけ焼きそば(670円・写真左)」のように汁なし系も結構いける。小皿も充実していて、特に蒸籠で蒸しあげた「ジャンボシューマイ(330円)」は最強だ。午後1時以降はコーヒーの無料サービスがあるのも嬉しい。正直「激ウマ」過ぎないから通ってしまうのかもしれない。まるで誘蛾灯のような店である。
<店舗データ>
【店名】 ラーメンロッジ
【住所】 東京都足立区綾瀬7-23-8
【最寄】 東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」徒歩6分
★コロナ禍を経て夜10時閉店に。残念…