千葉のラーメン魔術師が腕を振るう「魂麺」
JR本八幡駅の南口から徒歩3分。千葉を代表する人気店「魂麺(こんめん)」へ。「千葉のラーメン魔術師」と呼ばれるご主人の山西一成氏は、松戸市の名店「13湯麺」店主・松井一之氏に師事し、2004年7月に「魂麺まつい」を任された。その後2006年10月に独立し、屋号も「魂麺」に改め再スタートを切ったのだ。
店内はL字カウンターに10席ほど。麺メニューは「魂の中華そば」が醤油とダシ塩の2系統あるほか、佐助豚背脂入りの「魂中華こってり」、稲庭中華そば、味噌ラーメン、ネギ味噌ラーメン、油そば、辛油そば、唐辛子そばをラインナップ。また、訪れた日はカネキ近藤農園の「矢切ネギ」を使ったラーメンも提供していた。
そうそう山西氏が魔術師と呼ばれる所以の一つが、次々と考案される期間限定の創作ラーメンにある。数日限定から月替わりまで、地元産の食材を中心に生み出されるメニューは数百を超えるという。矢切ネギの一杯も興味深いが、今回は看板の「魂の中華そば 醤油(900円)」に味玉(130円)をトッピングして注文することに。
着丼までは12分ほど。澄んだスープは岩手県産の佐助豚のガラと、菜彩鶏のガラを出汁をメインに、数種類の煮干し、焼きアゴ、宗田鰹、鯖、シジミ、アサリなどの魚介出汁を合わせたもの。そこに千葉、静岡、九州と5種の醤油をブレンドしたカエシを重ねている。動物系と魚介の旨味をしっかり感じつつ、キレのある旨いスープだ。
そこに自家製の太縮れ麺が泳ぐ。モッチモチの食感で食べ応えも十分。このタイプのスープに細麺を合わせる店が多い中、太麺でしっかりとマッチさせてくるのは流石である。そしてチャーシューは噛み応えのある豚肩ロース肉と柔らかな豚バラ肉が1枚ずつトッピングされる。どちらも非常に良い味に仕上がっている。
味玉は甘めの醤油ダレが染みた黄身がネットリとしており美味である。ほか、ゴマ油と胡椒の効いた細メンマ、表面がピンクで中が白と緑の「三色なると巻」、ホウレン草、刻みネギがトッピングされる。出汁の深みとキレが同居した一杯、最後まで美味しく頂いた。今度は限定メニュー狙いで訪れるとしよう。
<店舗データ>
【店名】 魂麺(こんめん)
【住所】 千葉県市川市南八幡3-6-17
【最寄】 JR総武緩行線「本八幡駅」南口徒歩3分